2話
武器や道具の作り方の知識が一切ないため、作るとこは詳しく書きません!
「コンコンちゃん、どこに行くの?」
「妻に会いに」
僕は妻がいる刑務所へ向かった。
妻と面会をする。
「なあ、ネンネ。リルナーさんに変なこと頼むのやめてくれよ」
リルナーとは偽おばさん。ネンネとは妻のことだ。
「変なことって何?」
「日本語で僕が好きなことを伝えようとしたりすること!」
「だって、コンコンがもしかしたら私のこと好きじゃなくなるかもしれないでしょ?でも、私はずっと好きだと言うことを伝えたいんだもん」
「僕も君のことがずっと好きだから。分かった?もう日本語をリルナーさんに頼んで送るのはやめてくれよ!」
「はーい、分かったー」
本当に僕の妻は分かっているのだろうか。
面会を終え、僕は僕の鍛治商店兼家に帰る。
帰ってすぐ、誰かが訪ねてきた。
「よう、コンコン。暇してるか?」
あ、この人は3人の研究者の1人、アダポラさんだ。男の人である。
この人は妻が刑務所に入る原因となった日本語で火傷を負った人だ。
顔にまだ火傷の跡がある。
「ああ、火傷跡が痛いわ。お前の妻のせいだぞ、コンコン」
「ごめんなさい……」
「ああ、ほんと痛いわぁ。じゃあコンコン、一つ頼まれてくれないか?」
「なんですか?」
「この剣を日本語が帯びた剣にしてくれないか?」
剣を渡すアダポラさん。
「日本語を帯びさせるんですか。分かりました。でも日本語は危険ですよ?取り扱い難しいですよ、大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だ。なんてったって俺は日本語研究者だからな!」
渡されたのは普通の剣だし、特殊言語を組み込みやすくしないといけないから、剣を一から作るのと同じくらい手間がかかる。
2日後、日本語を帯びた剣ができた。
アダポラさんが日本語で「炎」と書かれた文字が帯びた剣を作って欲しいと言ってたのでその通り作った。
アダポラさんが受け取りに来た。
「はっはっは!これで炎の剣がゲットできたぜ!おわぁああー!!手がぁああー!!」
アダポラさんは剣の峰の部分に触れて火傷した。
「くっ、お前のせいだぞ!お前を訴える!警察に突き出してやる!」
「ええ!?でもアダポラさんが言った通りに日本語を帯びさせただけですよ!」
「お前の妻もお前も、俺を火傷させやがって!一生刑務所入っとけ!」
そこへ誰かが来た。
「どうした?」
「いやー、こいつの日本語のせいで火傷したんだ!」
「いやいや、僕は言われた通り日本語の帯びた剣を作っただけですよ!」
「うむ、どっちの言ってることも本当だな。私は嘘を見抜くことができる外国人だ。嘘を見抜けてしまうから嘘を見抜かれたくない組織に命を狙われている。だから護衛をつけてるんだ。」
「どうも、強い護衛Aです」
「どうも、強い護衛Bです」
名前名乗らずAですBですって言うんだ……。
「で、火傷したらしいけど、なぜ火傷したんだ?」
「いや、この剣に触ったら火傷して。全部コンコン、お前のせいだからな!」
「ええー……なんで柄を握らなかったんですか……」
「なんで柄ではないとこを触ったんだ?」
「それは、その、そこに触ったくらいで火傷すると思わなかった……」
「はい、あなた名前は?」
「アダポラです」
「アダポラさん今、嘘をつきましたね?もしかして、わざと火傷して、このえー名前なんですか?」
「コンコンです」
「コンコンさんを犯罪者に仕立て上げるつもりでわざと日本語で火傷しましたね?」
「で、でたらめだ!そうだ!コンコンとお前、俺をはめてるんだろ!俺がわざと火傷するわけないじゃないか!くそ!」
「アダポラさん、もしかして、妻の使った日本語で火傷したのもわざとだったんですか?」
「ああ?わざとじゃねえよ!」
「嘘ですね!」
この嘘を見抜ける外国人は本当に嘘を見抜けると有名だったらしく、その結果、妻は釈放され、アダポラさんは懲役1年の刑になり、捕まりましたとさ。
「コンコン!やったー!釈放されたよー!イェーイ!じゃあじゃあ、一緒にデートしよう!」
「デート中に日本語使ったりしないでね」
「分かってるよコンコン!じゃあ行こう!」
僕とネンネはデートする。
異世界のファミレスのようなとこに来た。
ファミレスのようなとこで食事をする。
「ふふ、美味しいね、コンコン!」
「そうだね。美味しいね。ネンネ。」
「ねえ、キスしようよコンコン」
「えー?いいよー」
キスをするネンネと僕。
「ふふふ、凄い嬉しい。コンコンとまたずっと一緒にいられると思うと嬉しい!もう絶対日本語で他人を傷つけてしまわないように気をつける!だってコンコンに会えなくなるとか嫌だもん!」
「そうだね。僕もネンネとずっと一緒にいたいよ」
「えへへ。コンコン大好き。」
「僕もだよ、ネンネ」
僕とネンネはお互い大好き同士だ。
僕たちは鍛冶商店兼家に帰る。
家でもラブラブな僕たち2人。
「じゃあ私は日本語でも研究しますかな!」
日本語の研究をはじめるネンネ。
研究する用の部屋で研究をするのだ。
と、誰かがたずねてきた。
「やあ、嘘を見抜くことができる外国人だよ。」
嘘を見抜くことができる外国人、名前をエフェファーという。
外国人だからここ、ゼザナキア王国の人ではない。
「エフェファーさん。どうしましたか?」
「いや、君が優れた鍛冶職人だと聞いて、護衛と私の剣を作ってもらおうと思ってね。魔法言語Aを組み込んだ剣を作って欲しいんだ。」
「分かりました。剣3つですね。3日くらいかかると思いますがよろしいですか?」
「ああ、よろしく頼む。」
エフェファーさんたちの剣を作ることになった。
魔法言語Aのどの効果を作るか聞いたら、炎の剣と氷の剣と雷の剣を作って欲しいそうだ。
さて、張り切って剣を作って行こうか。
魔法言語Aを組み込んでいく。
そして、3日後完成した。
「あ、コンコン、完成したんだ!じゃあ記念にキスしよう!」
僕とネンネはキスをする。
毎日キスしてます。
セッ○スも週1回くらいしてます。
ネンネが作った昼ごはんを食べてるとエフェファーさんが来た。
「おお、本当に3日で3つ完成したのか。出来も良さそうだなー!」
「ありがとうございます!」
「いやー私も命を常に狙われる身だからなぁ。この剣を持って護身術で気をつけないとってね。まあ、私は剣術とか全然でとても弱いから強い護衛がいるんだけどね!はっはっは!」
「まあ僕と妻も日本語研究に関わってるという理由で命を結構狙われてますけどね。」
「ええ!?じゃあ護衛をつけたほうがいいんじゃないか?」
「護衛雇うお金がないです。僕と妻には結構な懸賞金がかけられてますけどね」
護衛雇いたいね。
「じゃあね、優れた鍛冶職人コンコンさん。またねー」
エフェファーさんは去った。
「コンコン、買い物に行こう。」
ネンネと僕は買い物に出かける。
鍛冶商店兼家には強力な日本語の武器とか色々あるから悪いやつが来てもなんとかなるが、外だと魔法言語を組み込んだ剣を持ってるだけなので、狙われたらまずいから、顔と狐耳を隠す被り物をして買い物を行う。
まあその被り物もちょっと目立つから怖いんだけど。
護衛雇いたい。
どうにか懸賞金目当てのやつに出会わずに無事帰ってくることができた。
買い物では肉や野菜や米など食料を買ったのでした。
料理はネンネと一緒に仲良くするのだ。
「隠し味に少し日本語を混ぜちゃおうかなー?」
「日本語なんて混ぜないでくれ!」
すぐ日本語で少しやばいことしようとする妻。
うん、かわいい。
この家のまわりには巨大な魔法陣があり、敵がいたら知らせてくれる。敵感知の魔法陣。
魔法陣が広くないと魔法陣の外から魔法で家が爆破されたりする可能性があるから魔法陣はとても広い。隣の家の中にまで魔法陣が入ってるが、一応許可はもらってるから大丈夫。
これで遠くからいきなり魔法で家を爆破されて死ぬ危険は少なくなる。
深夜。
むっ、魔法陣に反応が。
懸賞金目当ての人間かもしれない。
「ひゃっはー!懸賞金1000万エナガのコンコンと懸賞金10億エナガのネンネ!ぶっ殺してやるぜ!生死は問わねえからな!生首を持っていけば金が手に入るってやつだぜ!」
エナガはこの世界のお金の単位。
円と価値は同じ。
コンコンが外に出る。
「コンコン、私が戦う!コンコンがもし死んだら、私も死んじゃうから!私が!」
「大丈夫だよネンネ。僕が戦う!」
懸賞金目当ての人間が3人。
殺したらこっちが捕まる可能性があるから、殺せない。
「止まる」と書いた日本語の玉を3つ投げた。
そして、懸賞金目当ての人間を拘束した。
「止まる」という日本語の影響で嘔吐してる3人組。
そして、殺人未遂で警察に突き出した。
魔法陣の記録が殺人をしようとしていた証拠になるのだ。
「さすがコンコン!懸賞金目当ての人間を倒したね!」
「やったね、ネンネ!懸賞金目当ての人間なんて怖くないぜ!いや、本当は怖いけど!」
「なんで日本語研究してるだけで10億エナガも懸賞金かけられるんだろうね?日本語嫌いな団体の人間を全員捕まえたいね。リルナーは懸賞金目当ての人間を返り討ちにするのが日課らしいからね」
「じゃあ深夜だし、寝ようか。おやすみ」
「おやすみコンコン」
寝るのでした。
朝。4月10日。
僕の誕生日は1月1日。
ネンネの誕生日も1月1日だ。
僕は妻と同い年である。17歳。
同じ日に生まれたし、仲良いのである。
リルナーさんがやってきた。
「コンコンちゃん!ネンネちゃん!やっほー!ネンネちゃん釈放おめでとう!なんで釈放時期はやまったの?」
「アダポラさんがわざと自分から火傷しにいってたみたい」
「そうなの、ネンネちゃん!自分から火傷しにいってたってなんのためだろ?」
「いや、なんか日本語で火傷して僕たちを犯罪者にしようとしてたみたい。」
「そうなの、コンコンちゃん!へー、アダポラさんはコンコンちゃんたちのこと嫌いだったのかな?」
「いや、自分以外の日本語研究者にライバル心があったみたいで、それで、僕たちを刑務所にいれてその間に自分が1番の日本語研究者になりたかったみたい」
「へーそうなんだー!」
「ん、魔法陣が敵を感知したぞ!」
「コンコンちゃん、ネンネちゃん任せて!私が懸賞金目当ての人たちを捕まえる!」
リルナーさんはなぜか強い。
女の人だけど、とにかく強い。
「日本語つき金属バット!くらえ!」
リルナーさんは金属バットで懸賞金目当ての人間を10人倒した。
警察に突き出すのでした。
「リルナーが私とコンコンの護衛してくれたら安心だよねー」
「護衛?くくく、私は護衛はしないけど、たびたび会いにくるからね!懸賞金目当ての人に殺されて死なないでね!あーでも心配だなー!護衛しようかなー!よし、じゃあ、私も一緒に住むよ!」
「それだと私たち安心だね!」
リルナーさんが一緒に住むことになった。
リルナーさんの仕事はどこででもできそうな仕事なので、ずっと家にいるだろう。
でもリルナーさんが家にいたらセッ○スができなくなるのでは?
さすがにリルナーさんが家にいるのにセッ○スするわけにはいかないからなぁ。
まあセッ○スしなくても僕たちは愛し合ってるからそれでいいか。
さてと、包丁とか防具とか作って売るか。
4月11日。
僕は鍛冶商店の宣伝をする。
リルナーさんやネンネもついてくる。
「コンコンちゃん、ネンネちゃん、鍛冶商店の宣伝しまくって繁盛させるぞー!」
「「おおー!!」」
なんでリルナーさんがリーダーみたいになってるんだ。
鍛冶商店兼家に帰る。
誰かがたずねてくる。
「やあ、俺は勇者リカリドです。」
「ええ!?あの魔王に匹敵する強さを持ってると言われている勇者リカリドさんが、僕の店になんのようですか!」
「君は日本語研究者で、優れた武器を作れるんですよね?日本語を帯びた最強の剣を作ってくれませんか?」
「日本語を帯びた剣は作れますが、最強の剣を作る自信はありません。それと、日本語を帯びた剣は危険ですよ。それでも大丈夫ですか?」
「ああ、大丈夫だろう。日本語なんて勇者パワーでなんとかなる!最強の剣作れないとしてもなるべく最強の剣を作ってくれ!期待してるから!それじゃ!……あっ!いつ頃できるかな、今から作ったら!」
「3日後にはできます。」
「分かった、3日後来るから!」
勇者リカリドは去った。
その後、農具とか買いにくるお客さんがいたりする。
性能がいいと思ってもらえてるのか、ありがたいことに一度買いに来た人はまた来てくれることが多い。
「やあ、コンコンさん。包丁はあるかい?」
包丁などを売るのだ。
今日は色々売れた。
鍛冶屋の中では儲かってる方だと思う。
それでも護衛は高いから雇えない。
リルナーさんが護衛になってくれるのはほんと助かる。
リルナーさんも10億エナガの懸賞金がかけられてるんだけども。
「10億エナガ欲しいなー!ネンネちゃんを日本語嫌いな団体に差し出して、10億エナガ貰っちゃおうかなー?あ、ごめんごめんコンコンちゃん、冗談だよ、冗談!」
「リルナーさんが僕たちの敵になったら僕たちに勝ち目はないですね。リルナーさんが味方で助かります」
「いやー私強いからね!」
4月14日。
勇者リカリドが来た。
「日本語を帯びた剣、作ってくれたんだね。ありがとう。そういえばあなたはリルナーさんですね。強いと評判の。俺と戦ってくれませんか?」
「嫌です!ごめんなさい!」
「そうですか。いや、俺は最強の勇者と呼ばれてるから誰よりも強くありたいんです。だから、リルナーさんと戦って勝ちたかったのですが、戦ってくれないのですか。ふふ、まあいいか。魔王さえ倒せればそれでいい。さあ、魔王討伐の旅に出かけます!この日本語の帯びた剣と共に!」
日本語の剣の扱い方の説明を行うコンコン。
日本語で「勇者」と書かれた剣を持ち、勇者は魔王討伐の旅に向かうのだった。
「最強」と書いた日本語の剣がいいと言われたが、「最強」だと呪いの効果が強すぎると思い、「勇者」にしてもらった。
「勇者」でも呪いの効果は強いかもしれないが、リカリドさんは勇者なので勇者なら「勇者」の日本語は力を貸してくれたりしそうだから、勇者にした。
日本語ってそういう感じだから。
「僕の剣で魔王が討伐されたら、とても嬉しいですね!」
「コンコンの剣を持った勇者が魔王討伐したらこの鍛冶商店もとても繁盛するようになるだろうね!」
今も結構繁盛してるけどね。
護衛は雇えないけど。
「コンコンちゃん、安く売りすぎなんだよ!だから繁盛してるはずなのに護衛雇えないんだよ!」
と、リルナーさんに少し怒られた。
勇者リカリドが魔王討伐成功させてくれることを期待するのでした。
読んでくださりありがとうございました。