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日本語が少し危険な言語の異世界で鍛冶屋やってる  作者: 書き氷


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19話

9月6日。


朝ご飯を食べる。

美味しい。


「号外だよ、号外!3日ほど前に魔王シゼを勇者リカリドさんとその仲間たちが倒したよー!ただ、勇者リカリドさんは魔王との戦いで左足を失ったそうだよー!」


魔王城はここから徒歩3カ月のとこにあるが、伝達魔法とかで伝わるのがはやいのかな。だから3日で伝わったのだろうか。


魔王が倒されたのなら平和になるのかな。


ラジシールさんが買った漫画でも1巻分読む。

面白い。


ザラーディアさんがやってきた。


「はっはっは!リカリドさんの銅像はあらかじめ作っていたのさ!これでみんなが銅像作る金を払ったザラーディア様ってちやほやしてくれるはずだ!」


「むむ、リカリドさんの銅像を作ったのかい?魔王を倒したからね、さすが、ザラーディアさん。仕事がはやい」

と通行人は言う。


「おー、ザラーディア。リカリドさんの銅像作ってたのか。それで、ちやほやされたのか?」

とセイオスさんが言う。


「今、絶賛ちやほやされてるさいちゅうだ!」


ザラーディアさんは少しだけちやほやされるのだった。

一番褒められるのはリカリドさんだけどね。


リカリドさん強かったのに左足失ってしまったのか……残念だな……。


銅像は左足がある状態で作られている。


リカリドさんの銅像をどこに置くかみんなで話し合い、そして設置したのでした。


「はっはっは!みんな私をもっとちやほやするんだ!いやー、魔王倒したリカリドさんの銅像作ったらやっぱりちやほやされるんだなー!」


「凄いのはザラーディアじゃなくてリカリドさんだけどな。リカリドさんに感謝するんだな」


「ああ、感謝感謝だぜ!リカリドさんの3人の仲間の銅像も作ったぜ!設置しよう!」


銅像を設置していくのだった。


12時。ラジシールさんがやってくる。

リカリドさんたちの銅像のまわりに人がいっぱいいる。


「この銅像になった人間は強いのか?」


「ああ、私より強いと思うよ!魔王倒してるし!」


「なに、父の仇である魔王を倒したのか!おお、さすがだな。俺も仇討ちとして参加したかったぜ。」


「まあでも、左足を失ったみたいだけどね」


「そうなのか。もったいないな。強いのに片足失ったら強さが半減するではないか。いい義足があるといいけどな。」


リカリドさんは凄いよね。



「じゃあ皆さん、魔物討伐でも行きましょう!」

と提案するザラーディア。



ということで魔物討伐へ。


今回の魔物は魔王軍序列70位くらいの強さ。


ザラーディアさんとセイオスさんは僕の作った装備で今回の魔物に立ち向かう。

そして、吹っ飛ばされる。


「まだまだー!リカリドさんが魔王を倒したんだ!魔王軍序列70位レベルの魔物くらい余裕で倒してやるー!」


魔物に立ち向かうザラーディアさん。

吹っ飛ばされる。


「ははは!ザラーディア、弱いな!よし、私が相手だ!ぐわぁああー!!」


セイオスさんも吹っ飛ばされる。


僕が戦う。ラジシールさんとリルナーさんは見守る。

ネンネは参戦するか迷ってる。


魔物は僕が倒した。

討伐依頼完了。


鍛冶商店に戻る。



リカリドさんとその仲間たちの銅像のとこでいろんな人がお酒飲んだり騒いだりしてる。

うたげだね。


「やあ、コンコンさん、知ってるぜ、あんたの作った剣をリカリドさんは愛用していたんだろ?凄いな!コンコンさん誇っていいと思うぜ!」


僕もちやほやされる。

ザラーディアさんよりちやほやされる。


「むむむ、私よりコンコンさんがちやほやされている!みんな!この銅像は私が金を払って作ってもらっんだ!!」


「ああ。偉いな。英雄の銅像を作ることにお金を使うなんてな!」

と一般人は言う。


「その銅像をお金を貰って作ったのは俺だ!」


銅像作った人が現れた。


銅像作った人は銅像がリカリドさんそっくりだし、上手いなぁと褒められる。


「んんん!!もっとちやほやされたーい!」


「ザラーディアよ、ちやほやされるのはリカリドさんだろ?なんでお前がちやほやされたいんだ!おかしいだろ!」


「いやいや、何言ってんだよセイオス!私はとりあえずなんでもいいからちやほやされたいんだ!ちやほやに飢えているんだ!ちやほやは最高だぞ!ちやほやを金で買うんだよ!」


「ザラーディアの父さんもあきれると思うぜ、そんなこと聞いたら。なんでそんなにちやほやされたいんだよー」


「いいじゃねえか、別に。されたいからされたいんだよー!」


ザラーディアさんはちやほやされたすぎるんだね。


「ちやほやされようがされまいがお前はただの雑魚……弱いやつじゃねえか。お前は弱いだけの弱いやつだぞ。」


「弱くてもちやほやされるんです!ラジシールさん!ラジシールさんもちやほやされたいって思うでしょ!」


「いや、俺は雑魚……弱い奴らにちやほやされても全く嬉しくないな。うん」


「強い奴にちやほやされたいってこと?」


「別にちやほやされたいとか思わないぜ。じゃあ修行でもするかー」


リルナーさんとラジシールさんは激しく修行するのだ。


「魔王が死んでも魔王軍序列2位ギナザスが残ってる!私はギナザスに勝てるくらい強くならなくては!前は負けて煙玉で逃げたからね!今度は勝てるように修行して強くならなくては!」


リルナーさんは修行するのだ。


それを見てザラーディアさんもゆるい修行をする。

その修行を真似して馬鹿にするセイオスさん。


「真似してバカにするなセイオス!」


「いやーゆるいね!修行にならない!みんながそう何回も言ってるのに認めないのなんでだよ!」


「ふ、これは自己流最強修行だからな!ゆるくなんてないんだよ!これで私はどんどん強くなる!」


「じゃあ私と勝負だ、ザラーディア!」


ザラーディアさんとセイオスさんが木刀で勝負する。

30分後、ギリギリセイオスさんが勝った。


「全然強くなってない!私の方が強い!」


「いや、たまたま私が負けただけだ!ギリギリの戦いだったろ!」


「それでも、私の勝ちだ!はっはっは!雑魚ラーディア!」


「雑魚じゃない!私は強い!雑魚じゃない!」


「でも私より弱い!かぎりなく雑魚!!雑魚なんだよー!」


「いや、俺からすれば2人とも雑魚だぞ!」


「まあラジシールさんから見たらザラーディアだけじゃなくて私も雑魚ですね。すみません」


「謝らなくていいぞ!お前らは雑魚い!それが現実というだけだ!雑魚から雑魚じゃなくなるよう頑張るんだな!はっはっは!」


うん。夕方。


「ラジシールさんは太陽に触ったことある?」

と僕は聞く。


「太陽に?まあ太陽に向かって飛んだことあるが、途中から熱すぎて近付けなかったな。」


やっぱり太陽は熱いんだね。


リカリドさんの銅像の近くずっと酒飲んでる人がまあまあの数いる。



「最強美少女魔法少女テランカ、参上!エフェクトー!!」


リカリドさんの銅像のとこに派手なエフェクトを出しまくるテランカさん。



「おおー!テランカちゃん!いいねー!そのエフェクト!酒がすすむ!」


「おおー!やるねー!テランカちゃん!リカリドさんパーティ最高!」



「ははは!リカリドさんは英雄だ!そして私は最強美少女魔法少女だー!!」


エフェクト出しまくるテランカさんでした。


夜。

テランカさんは去った。


酒を飲んでる人がまだリカリドさんの銅像のとこにいっぱいいる。


僕の鍛冶商店はいつもより繁盛している。


ザラーディアさんとセイオスさんが用意した晩御飯を食べる。

おいしい。

ラジシールさんは晩御飯を食べた後、巣に帰っていった。


ザラーディアさんはちやほやされにリカリドさんの銅像のとこにいるのだ。


ザラーディアさんとセイオスさんは泊まらないらしい。


順番に風呂に入る。

そして寝るのだ。


おやすみなさい。



次の日。9月7日。



「魔王がいなくなって平和になったのかなー?」


「僕たちの場合、魔王より日本語嫌いな団体がいなくなった方が平和になると思うよ。」


「確かにそうだね!キスしよう!」


ネンネと僕はキスをする。


それをリルナーさんが見ていた。

リルナーさんはなんか頷いてる。

そして、朝ご飯を食べた後、激しく修行をはじめるリルナーさんだった。

朝ご飯美味しい。


リカリドさんの銅像の前にはまだ酒飲んでる人がいる。

昨日からずっとそこにいる人とかもいるね。


「ああ、明日仕事だ。魔王滅んでも仕事して金を稼がなきゃならねえんだよなぁ。面倒だぜ」

と、昨日からずっとそこでお酒飲んでた人が言った。


エツジさんが来た。


「なんだなんだ?魔王討伐されてみんな喜んでるのか?魔王討伐されたかー。チートなんか必要ないっていう神の考えかな?異世界転生したけど神には会ってないんだよなぁ。神は存在しないのかな?うーん。チート欲しいな、コンコンさん」


「まあ確かに、懸賞金目当ての人を倒せるだけの力は欲しいですね。ネンネを守りたいし。いつまでもリルナーさんに守られるのはリルナーさんに迷惑だと思いますし」


「全然迷惑じゃないよ、コンコン!鍛冶商店の利益の5%貰ってるし、食費も出してもらってるのに。寝るとこも用意してもらってるのに全然迷惑じゃない!むしろ快適!」


「そうですか。いつもありがとうございます、リルナーさん。」


「いいよいいよ。私も助かってるから」


激しく修行するリルナーさん。

エツジさんは去る。


12時。ラジシールさんが来る。


「ラジシールは、リカリドさんの仲間になるの?」

リルナーさんが聞く。


「リカリドは強いんだろ?なら仲間になってやろうと思うぜ!」


「ゼルコさんという勇者も強いよ。私負けたし」


「なに、ゼルコという人に負けたのか?あのリルナーが?強い人間はいっぱいいるんだな!いやー凄いねー」


剣を道のど真ん中に置いてるラジシールさん。


リカリドさんの銅像のとこに行くとザラーディアさんがいるのでした。

ザラーディアさんをセイオスさんが見てる。


「ザラーディア、ちやほやされて満足したか?」


「むむむ、ちやほやが足りない!!もっとちやほやされたい!」


「欲張りだなー。ちやほやのなにがいいんだよ。ちやほやなんかされても何の得にもならないじゃないか」


「ちやほやされると、気持ちいいんだぜ?」


「あっそ。勝手にちやほやされにいっとけ。あ、コンコンさん、おはようございます」


「おはようございますセイオスさん」


セイオスさんはコンコンについてくる。


鍛冶商店まで戻ってきた。


ラジシールさんとリルナーさんは激しく修行する。


「ザラーディア、ちやほやされたくてずっとあの銅像の前にいるんですよ。どう思います?おかしいでしょ?」


「いやー、うーん、ザラーディアさんはちやほやされたいんですねー。うんうん」


剣を作る僕。


「最強美少女魔法少女テランカ参上!いやーこの杖の日本語はいい感じですねー!この日本語で魔法の威力が高まってる気がします!勇者リカリドさんの剣も作ったというコンコンさんはさすがですね!」


「あ、ありがとうございます」


「売ってる包丁綺麗だなー、切れ味良さそう。買おうかなー」


テランカさんは包丁を買う。

そして、包丁を振る。

包丁振ってエフェクトを出す。



「うん、いい感じ!」


テランカさんは包丁を持って去っていった。


ザラーディアさんが来る。


「では今日も、魔物討伐依頼を達成させましょう!」


とザラーディアさんが言うので魔物討伐に出かける。


今回の魔物は魔王軍序列80位くらいの強さらしい。


ザラーディアさんが戦う。

互角の勝負をしてる。

そして、ザラーディアさんが勝った!討伐完了!

ザラーディアさんも強くなってるのかな?分からないけど。



「しゃー!魔王軍序列80位レベルの魔物を倒したぞー!」


ザラーディアさんは嬉しくて飛び跳ねてる。


鍛冶商店に戻る。

達成報酬をザラーディアさんとセイオスさん以外受け取る。

うんうん。



夕方。

ラジシールさんが買ってきた漫画でも読む。

ネンネも読もうとする。


「おい、それを読むなら買った時の3分の1を払え!」


「いや、ラジシールさん。僕の妻だから僕が払ったのでそれでOKなことにしてくれませんか?」


「んんん、まあいいか。ザラーディアとセイオスとコンコンから3分の1受け取って俺が払った分は全額手に入ってるしな!」


じゃあもう取ろうとしないで欲しい。


リルナーもラジシールさんが買った漫画を読む。


「リルナーは俺より強いから代金払わなくていいぞー」


「そうなの?ありがとう」


ザラーディアさんとセイオスさんとかみんな漫画を読むのだった。



「ラジシールさん!結婚しましょう!」


薔薇の花束を渡してきたコノハクさん。


「またお前か!!俺は雑魚…弱い奴に興味がない!うせろ!」


「そんなあ!好きなんです!付き合ってください!」


「うざい。諦めろ!」


「そ、そんなぁ……」


コノハクさんは諦めてどこかへ行った。


薔薇の花束を受け取ってしまったラジシールさん。


「この花束いらないからリルナーにやる」


「ええ?でも、ラジシールがもらったんだからラジシールがこの花束を持っとかないといけないと思うなぁ」


「そうか。じゃあ待っとく」


花束をもらってしまったラジシールさんだった。


リカリドさんの銅像の前はまだ人が多い。

リカリドさんが帰ってくるのはあと3ヶ月くらいかかるのかなー。

ゼルコさんはどうしてるだろう。

魔王をリカリドさんが倒したからゼルコさんもこの街に戻ってくるのかなー。

いや、ゼルコさんとリカリドさんってこの街の人なのかな?違うのかも。


まあ、コーヒーでも飲んでゆったりしとくかぁ。


僕たちはコーヒーをゆったり飲むのだ。


夜。


「ラジシールさんは月には触ったことあるんですか?」


「月は夜の太陽みたいなものだからな。近付いたら凄く熱いから触れないぜ」


へー、この世界じゃ月も太陽みたいなものだったのかぁ。


ザラーディアさんとセイオスさんが用意した晩御飯を食べる。

晩御飯を食べ終えると、飛び去っていったラジシールさん。

ザラーディアさんとセイオスさんも帰る。


風呂に順番に入る。

風呂に入り終えると寝るのだ。


ん、敵感知魔法陣に反応?



「魔王軍序列7位レッファ!!魔王様が死んだなんて認めない!私は認めないぞー!くそがー!リルナー死ねー!」


リルナーさんとレッファが戦う。

リルナーさん優勢。レッファは諦めて逃げ去った。


うん、じゃあ寝よう!


おやすみなさい。

読んでくださりありがとうございました。

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