16話
8月31日。
ドラゴン用の剣はでかすぎるので鍛冶商店を大きくはみだしてる。
近所の人の迷惑になるかもしれないけど、近所の人は別にいいよーって言ってたし大丈夫。
12時になったらラジシールさんが持っていって無くなるし。まあ大丈夫。
朝ごはんを食べる。美味しい。
それにしてもでかすぎるなこのドラゴン用の剣。
だいたいこれくらいの大きさがいいかなーって思って作ったけど、4日前から鍛冶商店はみだしてるんだよなぁ。
ロウガさんがゲームを充電しにやってくる。
ゲームを充電中。
雷の魔法言語で充電するの見て、なんとなく雷の魔法言語の剣を持ってくる。
「コンコンさん、鍛冶商店から剣がはみだしてますけど、こんなでかい剣誰が使うんですか?」
「ドラゴン」
「あードラゴンの剣だったのかー。だからあんなにでかいんですねー」
「うん、そうですね」
12時。充電が完了して帰るロウガさん。1000エナガくれた。断ったけどくれるのだ。
やってくるラジシールさん。
「おお、コンコン!ついに俺の剣が完成したか!うおー、さすがだな!これで魔王を倒せたらいいんだが、そんなに上手くいかないからな。俺の巣にこの剣置いてくるぜ」
そう言ってラジシールさんは飛び去った。
巣とかあるんだー。巣がどんな感じか少し見てみたいね。
ザラーディアさんがやってくる。
「大変だー!魔王軍序列4位のエデラルって言う女がゼザナキア王国のこの街を攻めてきたぞー!」
とザラーディアさんが言ってくる。
昔護衛してくれてたサニラーズさんがやってくる。
「リルナーさん、この街のために魔王軍序列4位エデラル討伐に協力してくれませんか!」
「うん、分かった!」
みんなでエデラルがいるとこへ行く。
「はっはっは!私は魔王軍序列4位エデラル!3位のバッサスが死んで実質魔王軍ナンバー3になった女だ!この街を滅ぼしてやる!」
「魔王にこの街を滅ぼせと頼まれたのか!」
と一般人が聞く。
「いいや?魔王様には好きにしてねー!としか言われていない!だから楽しく街を滅ぼしにきたのだ!」
「エデラル!私が相手だ!」
「お前は、リルナーだな!絵で見たことがある!レッファと互角とかいう……7位と互角のやつなんかに負けはしない!」
「俺も戦うぞ!」
「お前は……。誰だ?」
「俺は名乗る名前はない!あんたを倒す男だ!」
とサニラーズさんは言った。
僕とネンネは足手纏いだし、遠くから見守る。
サニラーズさん&リルナーさんVSエデラル
エデラルはサニラーズさんとリルナーさんの連携に苦戦している。
そこへ、テランカさんが乱入。
この3人相手するのは厳しいだろう。
「くそ、この街の人間強すぎないか!くそが!今日は引いてやるよ!さらばだ!」
エデラルは去った。
「やったー!最強美少女魔法少女の私が強すぎて敵が去っていったー!」
「ありがとうございます、リルナーさん、テランカさん。助かりました」
「いやいや、同じ街の人間だから、助かったのはお互い様ですよ」
とリルナーさんは言った。
「そうですね!お互い様です!最強美少女魔法少女の力をエデラルに思い知らせてやりました!」
そしてテランカさんはうきうきで去っていった。
サニラーズさんも去った。
鍛冶商店に戻る。
ラジシールさんがいた。
「ん、外にいたのか。俺は今来たとこだ!剣をありがとうな!振り回してみて最高に気分よかったぜ!」
気に入ってもらってよかった。
あれ、剣を巣に持って帰るって言ってたのに剣を持ってる。
「あれ、剣を巣に持って帰るのではなかったんですか?」
「ああ、剣はいつでも持ってる方がいいと思ってな!」
ドラゴンの姿で剣を持っている。
とここで敵感知魔法陣に反応。
魔王軍序列7位レッファが現れた。
「むむ、ドラゴン!!ドラゴンなんてどうでもいい!リルナーを殺す!え、ぐわぁああー!!」
ラジシールさんに剣で吹っ飛ばされるレッファ。
「おいおい、ドラゴンよ、死にたいらしいな!」
「殺せるものならやってみろ。今の俺にはこの剣があるからな!」
レッファVSラジシールさん
今のラジシールさんには僕が作った剣がある。
そのせいか、ラジシールさん優勢。
「くそ、なぜだ!剣があるだけで私が劣勢だと!?前は互角だったのにクソが!逃げる!」
レッファは逃げ去った。
「あーあ、お金にまた逃げられた…」
残念がるリルナーさん。
「すまんな、リルナー、逃がしてしまった」
「全然いいよ、ラジシール。次は仕留めよう!」
そして、リルナーさんとラジシールさんは激しく修行するのでした。
ベリカドさんがやってきた。
「私は貴族のベリカドだ。貴族は偉いはずだ!そうだろお前!狐耳!名前はなんだ!」
「コンコンですけど」
「お前の名前なんてどうでもいいんだ!私は貴族だから偉い!そうだろ!」
「まあ確かに貴族だし、偉いのかもしれませんね」
「ほら、偉いんだ!みんな私の言うことに従えばいいんだ!私が偉いから!」
王様が来た。
「おいおい、ベリカド。私の方が偉いのに私の命令聞いてないじゃないか。一般人とベリカドは平等だと考えるんだ。分かったか?」
「そ、そんなの無理だー!私には無理なんだー!」
ベリカドさんは泣きながらどこかへ去った。
ザラーディアさんとセイオスさんが来た。
「さっき、時代遅れのベリカドさんが泣いて走り去っていったけど、なんでだろ?」
とザラーディアさんは言う。
「王様に出会ってベリカドさんと一般人は平等だと考えろって言われたら泣いて逃げていきました」
「へーそうなのか。ほんと時代遅れだよねあの人。てことで、皆さん、魔物討伐依頼でも達成しましょう!10万エナガあげますから!」
王様は去る。
魔物討伐へ。
今回の魔物は魔王軍序列70位くらいの強さらしい。
「はっはっは!この貴族勇者ザラーディア様は魔王軍序列70位レベルとかよゆうです!」
「頑張れ、ザラーディア。」
とセイオスさんが言う。
「さあ、倒してやるぜ!魔物よ!ぐわぁああー!!」
ザラーディアさんは魔物に吹っ飛ばされた。
「ザラーディア!弱い!じゃあ私もいってやる!ぐわぁああー!!」
セイオスさんも吹っ飛ばされた。
ラジシールさんとリルナーさんは様子見てる。
ネンネが魔物と戦う。
僕も参戦する。
ネンネと僕で魔物を倒した。
10万エナガをセイオスさんとザラーディアさんにもらうのだった。
報酬のお金もセイオスさんとザラーディアさん以外受け取った。
鍛冶商店に戻る。
夕方。王様が来る。
「コンコンよ、日本語の剣とか売ってる?」
「日本語を帯びた剣は頼まれてからしか作ってません。」
「そうか。売り物じゃない日本語の剣とかある?」
「ありますけど…」
「見せてくれないか?」
「はい、わかりました。」
日本語の剣を王様に見せる。
父さんが作った日本語の剣とかある。
あと、前魔王討伐しに行こうとして持っていった日本語の剣とかがある。
「おお、これが日本語の剣かぁ……」
「ああ、近付いたら危ないですよ!」
「う、気持ち悪い、吐きそう!」
王様を吐いても掃除しなくていいとこに連れていった。
王様は吐いた。
「大丈夫ですか、王様!」
「うえー気持ち悪い。大丈夫じゃないけど、まあ大丈夫」
気を取り直してまた日本語の剣を眺める王様。
「王様、防護服着ますか?」
「いや、大丈夫だ。このままでいい」
王様は売り物じゃない日本語の剣を一通り見たのでした。
テランカさんが来る。
「最強美少女魔法少女とは、私のことだ!」
コーヒーをゆったり飲む僕とネンネとラジシールさんとザラーディアさんとセイオスさんとリルナーさんと王様。
「テランカさんもコーヒーいりますか?」
と僕は聞く。
「はい!もらいます!」
コーヒーを受け取るテランカさん。
「コーヒー美味しいです。ありがとうございました。」
テランカさんは魔法言語を使い、キラキラしたエフェクト的なのをテランカさんのまわりに出す。
キラキラをまわりに飛ばしていく。
「キラキラして綺麗でしょ。最近覚えた魔法言語の効果です!」
テランカさんは魔法言語使うの上手だね。
キラキラ以外にも色んなエフェクト的なのを出すテランカさん。
迫力があるエフェクトを出すのだ。
テランカさんはキラキラしながら去っていった。
王様も去った。
夜。
晩御飯を食べる。
晩御飯代として1万5000エナガ2人で3万エナガを払うザラーディアさんとセイオスさん。
その3万エナガを僕とネンネとリルナーさんの3人でわける。1人1万エナガ貰えた。
そして、ザラーディアさんとセイオスさんは去る。
ラジシールさんも飛び去った。
ラジシールさんが買った漫画でも読む。
巣に持って帰らないのかな。
星空を眺める。
星は宇宙ではなく空の上の方にただ浮いてる。
空を眺めてると、コウモリの獣人が飛んできた。
そして、剣を一つ盗んで逃げていった。
「ああー!僕の売り物の剣を盗まれたー!」
「あーあ。許せないね!私の大好きなコンコンが作った剣を盗むなんて!絶対に逮捕しないといけないね!」
「いや、でも、顔を覚えてないし、コウモリの獣人ってことしか分かってないから無理だよ。」
「いや、魔法言語で顔の絵をかいたから、顔分かるよ!絶対捕まえよう!」
魔法言語は便利だね。
風呂を順番に入り、布団で寝るのでした。
おやすみなさい。
次の日。9月1日。
そう言えばネンネとリルナーさんの懸賞金って魔王の3倍以上とかおかしいよね。
魔王の方が危険なのに、日本語嫌いな団体はふざけてるね。
リルナーさんなんか強いから殺したら逆に罰金取られないとおかしいくらいだよね。
という話を王様が来たから王様に話すと、
「なるほど!では、リルナーとネンネを殺したやつは罰金10億エナガにしようか!」
と言っていた。
サリス様も来ていた。
そして、サリス様はリルナーさんに100回負けるのだった。
「今日は諦める!明日は勝つ!」
サリス様と王様は去った。
12時。
ザラーディアさんとセイオスさんが来る。
セイオスさんに完成した武器と防具を渡す。
セイオスさんは装備する。
ザラーディアさんも前僕が使った武器と防具を装備してる。
「では、1人10万エナガ払うから魔物討伐依頼を達成させに行くぞー!」
と、ザラーディアさんは張り切ってる。
魔物討伐依頼へ。
今回の魔物は魔王軍序列100位くらいの強さらしい。
目的の魔物に出会う。
セイオスさんが戦う。新武器と防具を装備してるので張り切って倒す。
セイオスさんが1人で倒した。
帰る。帰ろうと思ってたら、魔王軍序列18位の女性と出会う。
「はっはっは!私は魔王軍序列18位ケゼンリー!むむ、そこにいるのは魔王軍序列7位レッファと互角のリルナー!てことは勝てない!!では、私の魔法言語を披露しよう!」
ケゼンリーは魔法言語で大雨を降らせた。
「私は雨を浴びると治癒力がアップして怪我もすぐに治るようになる!これでリルナーと勝負だー!」
ケゼンリーはリルナーと勝負する。
リルナーに右腕を切り落とされたケゼンリー。
「うわー!右腕がー!!」
ケゼンリーが右腕を拾って切断面にくっつける。治った。
「そっこうで右腕を切り落とされるとは。さすが強いな!逃げる!」
ケゼンリーは去った。
鍛冶商店に戻る。
敵感知魔法陣に反応。
魔王軍序列20位スケノスケが現れた。
分身しまくり、ザラーディアさんとセイオスさんを殺そうとした。
それをリルナーさんが阻止した。
「あ、危ねえ!リルナーさんがいなかったら死んでるとこだった……」
「私もザラーディアと同じで死ぬとこだった……魔王軍序列20位はやばいな……」
スケノスケの分身は色んな家に落書きをしまくって消え去った。
スケノスケも去った。
「私は魔王を倒し、敵を逃がさないようになるために修行をしなくては!」
リルナーさんは激しく修行するのだ。
ラジシールさんがやってきた。
「さっき、魔王軍序列4位エデラルと遭遇して戦ったが、負けそうになって逃げてしまった。やはり俺はまだまだ弱いということだ。修行をしなくては!」
ラジシールさんも修行するのだ。
夕方。
相変わらず夕日は綺麗だね。
ザラーディアさんが荷車でなにか運んでくる。
「これを見よ!セイオスの銅像だ!」
「いや、なんで私の銅像を作ってるんだ!私は頼んでないぞ!どういうことだザラーディア!」
「いや、銅像屋さんに自分の銅像作らないか聞かれたから自分のは恥ずかしいからセイオスの銅像作ってもらった。」
「私の銅像作るな!恥ずかしいだろ!てか、等身大の銅像っていくらかかったんだよ!私に払えとか言わないだろうな!」
「言わない言わない。まあセイオスにプレゼントしようと思う!ありがたく受け取れ!成金貴族セイオスの銅像さ!」
「いらないけどな!結構金かかっただろうに!馬鹿だなお前!」
「友達思いのいいやつの間違いだろ?馬鹿じゃねえよ!」
「私の銅像作るなら、1番魔王を倒しそうな勇者リカリドさんの銅像作った方がいいだろ!私の銅像とか意味不明!」
「じゃあ、セイオスの家の庭に置いとくぜー!」
セイオスさんの家の庭にセイオスさん等身大銅像が置かれたのでした。
セイオスさんにそっくりな銅像でした。
「私の銅像作るなら、お前の銅像も作ったらどうだ、ザラーディア?」
「恥ずかしいから嫌だ!それより、魔王倒した後のリカリドさんの銅像を自腹で私が作ったらみんなに褒められるのでは!うん、良い考えだ!リカリドさんが魔王倒したら、リカリドさんとその仲間の銅像を私のお金で作ってもらおう!ナイスアイデーア!きっとちやほやされーる!」
「ちやほやされるのはザラーディアじゃなくてリカリドさんだろ?」
「銅像を作ったら私もちやほやされるわい!」
銅像を作ってもらうザラーディアさんでした。
銅像の制作費を払ってちやほやされるなら、銅像を制作した人もちやほやされるのかな?
あと、リカリドさんって僕が作った剣を使って魔王討伐の旅に出たから、僕もあの剣を作った製作者としてちやほやされて、鍛冶商店がさらに繁盛するかもしれない。
よーし、リカリドさん頑張れー!
夜。
自分が買った漫画をラジシールさんは読んだ後、飛び去っていった。
ザラーディアさんとセイオスさんも帰った。
晩御飯を食べる。
順番に風呂入って寝るのでした。
特に何も起こらない夜だった。
おやすみなさい。
読んでくださりありがとうございました。




