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日本語が少し危険な言語の異世界で鍛冶屋やってる  作者: 書き氷


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11話

8月22日。


店開けて、包丁とかを売るいつもの日常。


ロウガさんが来た。


「ゲームの日本語で嘔吐しない方法ないですか!!」


「ゲームをしないという方法じゃダメですか?」


「それ以外でお願いします!コンコンさん!」


「いやーこの世界の日本語の効果を無効化する方法はないですね。あ、いや、魔法言語を帯びた防護服を着ればいけるかも?」


「防護服?売ってるんですか!ください!買います!この異世界で一応俺仕事は見つけたんで、払えます!」


「防護服は売り物じゃないんだけど、じゃあこれ。」


防護服を渡した。

防護服にかかる値段だけもらった。

魔法言語を組み込んだ代金ももらった方がよかったかな?

まあいっか。


防護服を着て携帯用ゲーム機をやるロウガさん。


「おお、吐き気がしない!さすがだ、防護服!画面見にくいけど!」


よかったよかった。さようなら、ロウガさん。


ロウガさんが去ったら、今度はエツジさんが来た。


「あー、チート欲しいなー。ゲーマーで凄かったのになぁ俺。なんでこの世界ゲームないかなー。日本に帰りたいなぁ。異世界転生したからってチートなかったら意味ないからなぁ。日本帰りたい。コンコンさんは日本帰りたいって思わないのか?」


「んー。思いませんね。この異世界には妻がいますし、鍛冶屋って日本の方が人気なさそうですし。日本にいたときの人生の記憶がないですし。日本にいた頃僕何してたんだろう、分かんないって感じですし」


「そうか。人生の記憶がないんだったな。はぁ……前世の記憶って全部欲しいよな。俺は一つ前の日本にいた時の前世の記憶しかないし、全部の前世の記憶があったらなぁ。って思うんだよ。死んで自分の記憶を忘れるってもったいないじゃん。前世の記憶欲しいなー」


「確かに僕も前世の記憶欲しいです。前世の自分のことくらい自分だけでも覚えていさせて欲しいですね。」


「もしかしたら、本当は死んだら来世もなにもなく終わりがほとんどだから前世なんてないから前世の記憶がなく、死んでもたまたま続きが俺にはあったから前世の記憶が俺にはあるだけなのかもね。」


「いやー、前世も来世も僕はあると思いますけどね。」


「そうか。じゃあフライパン買うよ」


エツジさんはフライパンを買い、そして去っていった。


12時。ザラーディアさんが前取った魔物の素材で作ってくれと頼んでた武器と防具を渡す。


「おおー、凄いいい感じのできばえ!これで魔王軍序列10位に挑めば倒せるかもしれない!」


いや、多分というか絶対倒せないのでやめた方がいいです。

とは言えないなぁ。まあ、わかるか。


「よし、今から魔王軍序列10位を1人で倒しにいくぞー!」


分かってなかった。


「ザラーディアさん!武器と防具が強くなったからといって魔王軍序列10位には勝てないと思いますよ!」


「おいおい、冗談だよ冗談。分かってるよ。自分が弱いってことくらい」


分かってたんだ。なんだ。言わなくてよかったんだ。


「そうか……魔王軍序列10位倒せないか…」


分かってたんだよね……?


「魔王軍序列20位くらいなら倒せるかな?」


「いやー武器や防具が変わっただけでは無理だと思います」


「そうかそうか。そうだよね。うん、そうだよね……」


なんか悲しそうなザラーディアさん。


「……30位なら…」


「30位でも厳しいんじゃないですかね?」


「私ってそんなに弱いか?」


「いやーうーん、えー、うーん」


「弱いんだな」


ザラーディアさんは悲しそうに去っていった。

せっかく武器と防具作ったのにあんなに悲しそうに帰っていかれるとなんか、かわいそうに…。


そういえば、12時にいつも来るのが、ラジシールさん。


「リルナー、人間の姿で手合わせ願えるか?」


「いいですよ!」


リルナーさんvsラジシールさん


30分後、リルナーさんが勝った。


「ドラゴンの姿で勝てないのに人の姿で勝てるわけないな。さすがリルナー、強いな。そこのコンコンとネンネも俺と手合わせするか?」


「いや、僕は勝てないので大丈夫です」


「私も勝てないと思うので大丈夫です!」


「そうか。弱いんだな」


弱い人のことは多分見下してるドラゴンのラジシールさん。


破壊拳法勇者シーデリさんが来た。


「コンコンさんの盾にリベンジするときが来た!この盾をください!破壊してやる!」


盾を構える。


「くらえ、破壊拳法!」


縦が真っ二つに割れた。


「ふっ、こんなものか。」


「ああ、僕が作った盾が……」


もっと頑丈に作ることを誓った僕だった。



「おお、凄いな。お前、名前は何というんだ?」


「破壊拳法勇者シーデリだが?あなたは?」


「俺はドラゴンのラジシールだ。手合わせ願いたい!」


シーデリさんって強いのだろうか。


ラジシールさんが人の姿で30分間激しく戦った。

いい勝負をした。

勝負がつかなかった。

ということはシーデリさんは魔王軍序列11位くらいの強さなのか。そこそこ強いね。


「シーデリよ。戦ってくれてありがとう。」


「ラジシールさんもなかなか強かったですね」


2人は握手した。

シーデリさんは去った。


お客さんが来る。


「週刊少年シャンプーで連載中の有名な漫画家ペンネームゴールドさんが仮面してこの街にイベントで来てるらしいよー」


と、お客さんは言った。包丁を買って帰る。



「ねえ、コンコン、その漫画家見に行こう!会ってみたい!」


というわけでリルナーさんとネンネと僕は漫画家ゴールドさんに会いにいく。


仮面かぶってるゴールドさんからサインをもらうネンネ。

握手もする。

僕も握手する。

リルナーさんも握手する。


「私、ゴールドは、この街に剣を買いに来たんです!少しだけ魔物退治を体験して漫画の参考にしたいのです!」


剣を買いに来たということは、僕の店に来るのかな?

その後、ゴールドさんは僕の鍛冶商店に来た。


「あれ?イベントに来てた人じゃないか。鍛冶師だったのか。」


「私は鍛冶師の妻です!で、この人が凄腕鍛冶師でーす!」


「じゃあ1番安い剣を買わせてください」


ゴールドさんは安い剣を買う。


「これで、この街で強いと言われてるリルナーさんって人と、あと2人強い護衛を連れて魔物退治に行こうと思ってるんだ」


「リルナーは私ですけど?」


「え、そうなんですか?魔物退治に一緒に来てくれませんか!30万エナガ払います!」


「別にいいですけど」


「じゃあ私ネンネと鍛冶師のコンコンも一緒に行ってもいいですか!」


「え、でもお二人は強いんですか?」


「魔王軍序列80位くらいの強さはあるよ!」


「いや、でも……80位…」


「大丈夫です!私は魔王軍序列4位くらいの力があるんで、コンコンちゃんとネンネちゃんがいても大丈夫です!」


「そうか……まあ、仲が良さそうだし、行きましょうか!」


ゴールドさんと一緒に魔物退治に行くことになった。

結構弱めの魔物。僕でも倒せると思う。


「ゴールドさん、戦いますか?」


「え、安い剣の私でも勝てそうですか?」


「勝てると思いますよ!」


その魔物はすごく弱いと有名な魔物だった。

その魔物とゴールドさんが戦った。

そして、負けた。怪我をした。


「ああ、ゴールドさん!ごめんなさい!私が勝てると思うとか言ったから……」


「い、いや、大丈夫。ちょっと怪我しただけだから。」


ネンネが魔法言語で回復させる。

怪我は治った。



「いやー魔物との戦いは危険なんですね。漫画の参考になりますよ……。」


その後、どんだけ弱い魔物がでてもリルナーさんが倒した。


ゴールドさんが受けた依頼で討伐してと書かれてた魔物が現れた。

リルナーさんが瞬殺した。


「いやー、さすがリルナーさん。強いですねー」


魔物討伐したし、鍛冶商店に戻る。

依頼達成報酬はゴールドさんは受け取らなかった。


「ありがとうございます!いやー魔物退治は危ないですね。もう行きたくありません!」


ゴールドさんは弱かった。

でも凄い漫画を書く人だったので、凄い人だ。

漫画で稼いでるんだろうなー。


ゴールドさんは帰っていった。


夜。


「ねえ、コンコン、リルナー、お化け屋敷に行こう!」


「いいよ、ネンネちゃん!私はお化けなんか怖くないけどね!」


「お化け屋敷かぁ。夜にやってるの?」

と僕は聞く。


「そうだよ!夜にやってるんだよー!」


というわけで、お化け屋敷へ。


僕はお化けとか信じてないけど、怖い話とかお化け屋敷とかは好きじゃない。

でも、ネンネが行きたがってるし行くか。


お化け屋敷へ1人700エナガ払って突入。


明らかにリルナーさんがビビってる。

このお化け屋敷は出口にたどりつくまで30分ほどかかるらしい。


ネンネも怯えてるのだろうか。

僕の手をギュッと握っている。うん、好き。


リルナーさんは僕たちの後ろを歩いてる。

ネンネの肩あたりを持ってビビっている。


「わー!はぁはぁ、びっくりした!わあー!!きゃー!」


リルナーさんはビビりすぎ。


ネンネは少し怯えながら笑ってる。

僕も少し怖い。


そして、おどかしてくる人間というかお化けが怖くて走り抜け、お化け屋敷を突破した。


「いやー、全然怖くなかったね!」


「え、リルナー、めちゃくちゃビビってなかった?」


「ふふふ、バレたか。私も修行が足りないな。お化けごときにビビるなんて!アンテッドモンスターにビビってるみたいなものだからな!アンテッドモンスターごときに私はビビらないぜ!」


リルナーさんはアンテッドモンスターを全く怖がらず倒しまくったことがある。


「じゃあ晩御飯食べて風呂入って寝よう!」

とネンネが言った。



そして、晩御飯を食べ終え、風呂に入って寝るのでした。

おやすみなさい。


次の日。8月23日。


ネンネとリルナーさんと一緒に僕の母親が入院してる病院に行く。


母親は意識が戻っていない。


「コンコンのお母さん綺麗だよね」


「コンコンちゃんのお母さん意識があるときに会ったことあるけど、素敵な人だったよ」


お母さん、意識が戻るといいな。


鍛冶商店に戻る。


閉まってる鍛冶商店に立ちつくす人がいた。


「あ、もうコンコンさん!どうして営業時間そんなランダムなんですか!いつ開いてていつ休んでるのかちゃんと決めてくださいよー!長期間休業するなら休業する1週間前くらいに知らせてください!そして、平日の営業時間は統一してください!」


「いや、営業時間は僕の気分次第でやっていきたいんです!ごめんなさい!」



「はぁー!?お客さんのこと考えなさいよー!まあ、営業時間がランダムでも買いにくるけど!うん!それじゃあこれの修理頼むね!」


フライパンの修理を頼まれたので、修理を完了させた。

お客さんは帰っていった。


「コンコンちゃん営業時間ランダムだから、お客さん怒ってたね!」


「それでも営業時間は気分次第でいきたいんですよね。勝手かもしれませんが」


鍛冶商店の営業時間はランダムなのだった。


12時。


ドラゴンのラジシールさんが人の女性の姿でやってくる。

ラジシールさんは時計を持ってる。

時計を見て12時にいつも来るのだ。


そして、リルナーさんとラジシールさんは修行するのだ。

とてもハードな修行を。


「魔王軍序列7位レッファに勝てるくらいの強さになる!」

とラジシールさんは言う。


「魔王軍序列7位レッファに逃げられないくらい強くなる!」

とリルナーさんは言うのだ。


「いや、魔王軍序列2位ギナザスを倒せるくらい、いや、魔王を倒せるくらい強くなるんだー!」


とても修行をするリルナーさんだった。


「ラジシールさんって人間の姿でも口から炎を吐くことできるの?」

リルナーは聞く。


「ああ、できるよ。ほら!」


口から炎を吐くラジシールさん。


「私も口から炎吐けるよー!それー!」


魔法言語を使って口から炎を吐くリルナーさん。


「さすが、リルナー。さすが俺の仲間リルナーだ!」


リルナーさんはさすがなのでした。


誰かが来た。ボベザさんだ。


「やあやあ、コンコンさん。君の作った剣ほんといい感じだよー。この剣で魔物も結構倒したし、ほんといい感じだぜ。」


ラジシールさんが黒いドラゴンの姿になる。


「むむ!?ドラゴン!!絵で描きたい!かかせてくれ!」


「おう、勝手に描くがいい!」


そしてラジシールさんの絵を描いた。

その絵をラジシールさんが受け取るのだった。


「俺の絵をもらっていいのか?」


「ええ、描かせてもらいました!ありがとうございました!」


ボベザさんは去った。

ラジシールさんを描いた絵がとても上手い。


「なんか絵をもらっちゃったよー!コンコン、この絵を飾るがいい!」


「あ、はい。わかりました。」


絵を飾るのだった。お客さんにも見えるとこに。


人の姿に戻るラジシールさん。



「んんん!?お父様が言った通りドラゴンがいました!凄いですね!ドラゴンに乗りたいです!」


「だって、ラジシールさん。乗せてあげてよ」

とリルナーさんが言う。


「分かった!乗せてやろう!」


サリス様がラジシールさんの上に乗る。

リルナーさんも一緒に乗る。


ドラゴンのラジシールさんは飛び回る。


そして、着陸。


サリス様がはしゃいでる。


「いやー、ドラゴンって凄いですね!ではでは、ドラゴン凄かったし、リルナーさん、勝負です!」


いつのまにか王様もいた。


そして、リルナーさんに100回負けるサリス様だった。


サリス様は今日は諦めた。


「次は勝つ!」


サリス様は去った。王様も去った。


敵感知魔法陣に反応。

殺し屋「死神」だ。


殺し屋「死神」とリルナーさんが戦う。


「んん?!そこの人間強いな!俺と戦おう!」


「はぁ?誰だあんたは!」


「俺か?俺はドラゴンだ!」


ドラゴンの姿になるラジシールさん。

ラジシールさんと殺し屋「死神」が戦う。

30分の戦いの末、ラジシールさんが負けそうになったので、リルナーさんが続きを戦う。


「そんな、俺が負けそうになるとは……人間とは強い奴が多いんだな!さすがだ!そこの人間!仲間になってやろう!」


「いやいや、ラジシールさん!私の仲間なら、私の敵の仲間にならないでくれ!」


「それもそうだな。リルナーの仲間だし、あんたの仲間にはならないでおくか。見たところリルナーと互角みたいだしな!リルナーより強かったらあんたの仲間になってもよかったんだけどな!」


「何の話だ!私はドラゴンの仲間なんていらない!そんなことよりリルナーを殺す!」


しかし、互角で勝てないから、殺し屋「死神」は去った。


「リルナーよ、あいつは何者だったんだ?」


「殺し屋「死神」だよ。」


「殺し屋「死神」。なかなかの強さだったな」


「ラジシールさんは強い相手の仲間になるのなら、魔王の仲間にならないの?」

リルナーは聞く。



「魔王は俺の親を殺したから敵だ!」


「そうなんだー」


そして、ラジシールさんは去った。

読んでくださりありがとうございました。

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