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親孤   作者: 金田望一
1/1

偽りの愛のカタチ



1998年

大雪が舞う1月

私は産声を上げた。


父は小さい私を見守り

姉はそっとおでこを撫で

母は私を抱きしめた。


いつからだろう。

家族の彩りが褪せたのは。


飼っていた犬が死んだ

誰にも看取られずに。


(美津子)


私の姉はなんでも話せる一番の友達のような存在。

幼いころは共働きの両親に代わり

いつも面倒を見てくれていた姉

11歳も離れているので、姉が高校生の頃は

親子にみられることもしばしばあった。

習い事に行くときの送り迎え

私の宿題の宿題の採点

熱を出した時の看病

時には一緒に夜更かしをしたり

私にとって母親のような温かさを感じた。

姉は鼻は高く髪にはつやがあり、色白で俗にいう高嶺の花のような女性だ。

そんな姉が昔から自慢だった。

誰にでも好かれ、頭もよく母にとってもも自慢の娘であった。

いつからだろう

姉が憎く感じたのは

それをきずいた母は私のことも虐げた。

それでも無償の愛をくれたのは私の父だった。

父は私が幼いころから私を溺愛していた

私が欲しいものはすべて与えてくれて

行き会い場所には休みの日に連れて行ってくれて


思春期を過ぎるころにはその愛に嫌気がさしていた

そんなころ父の会社が倒産した









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