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その公爵様とメイドの事情  作者: ロマンスメーカー
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第25-2話  俺だけ見ていたい!

挿絵(By みてみん)


ハエリス公爵はむなしく憤慨した様子で自分の感情を上手くコントロールすることができなかった。

その為、広大な皇居の中をあてもなく急ぎ足で歩き回った。

一体何が自分をこんなに不快にさせるのか、よく分からなかった。

スタジオ宮を離れるほど、どんどん彼の理性が戻ってくるようだった。

ハエリス公爵はしばらく速く歩いていたが、一瞬そこで立ち止まった。

冷たい夜気が彼の肺にこもってくる気がした。


「はぁ…」


ハエリス公爵は熱く燃え上がる彼の心の中の熱気を冷ますために、一生懸命努力した。


「フゥ…」


ふと彼の頭の中で、少し前にセクシーにピアノを演奏していたエレインの姿が思い浮かんだ。

鹿のように長くて白い彼女の首筋と、丸見えになった彼女のか細い両肩が、まるで彼の目の前にちらつくようだった。

白い首筋と繋がっている鎖骨の下には、ふくよかでふっくらとした彼女の両胸の谷が見えないように、はらはらと見えた。

職人が丹念に作った花瓶のように美しい彼女の体の曲線が、まるでハエリス公爵の目の前にあるように思い浮かんだ。

ふと彼の下が突き出るように熱くなるような気がした。

ハエリス公爵は、やっと自分がエレインにどんな気持ちなのかを悟ることができた。

だから彼は、元ハエリス公爵家のメイドであるエレインを…。


「はぁ…狂ってるな。私が?彼女を?とんでもないことだ」


何か「ヒュー」と空気が抜けたような空笑いが彼の唇からこぼれた。

自分で考えてもちょっとあきれて、彼はしばらくその場にのっそり立って動けなかった。

ハエリス公爵の頭の中には数多くのエレインの姿が、パノラマのように浮かんでいた。

そしてその考えの末には、彼女と仕方なくすることになった濃密で深いキスを思い浮かんだ。

今度は、彼の唇がほてって熱くなるような気がした。

ハエリス公爵は、自分の熱く乾いた唇を何度も触っていた。



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