死の淵
アントリュウスが北の海の近くまで来た。
アルテミス、無事でいて!
浜辺に沿って戦場に向かった。
戦場までもう少しの距離だったが静な海だった。
だが突如巨大な津波が襲ってきた。
「えっ!何故津波が!?」
アントリュウスは、身を守ろうと防御のオーラを高めた。
津波が幻覚だったかのように消えた。
そしてポセイドンが現れた。
「アントリュース!お前との戦いを楽しみにしていた!ようやくこの日が来たな」
何!こいつ!?
今までに感じた事がない巨大なオーラと殺気を感じた。
「お前がポセイドンね!」
ポセイドンの巨大な殺気が伝わってきた。
笑みを浮かべながら結界を張り、外を兵士達に包囲させた。
「アントリュウス!これで逃げられないぞ!俺とさしでの勝負だ!誰にも邪魔はさせない」
兵士が、戦いに加われば、どさくさに紛れて見逃す可能性があると思った。
結界を張り、一対一になった。
アントリュースは完全に逃げられなくなった。
ニンキがいない!神の力を増幅させられない!こんな状態でこいつと戦うなんて・・・
アントリュウスが剣を抜きポセイドンに斬りかかった!三つ叉の槍と激突した。
ポセイドンの槍の威力で吹っ飛んで倒れた。
くっ・・・強い!
こんな強い奴とどうやって戦えばいいの?
立ち上がろうとした瞬間、ポセイドンの三つ叉の槍がアントリュウスの腹部に突き刺さった。
アントリュウスの腹から血が噴き出し口から血を吐いた。
「やはり成長していないアントリュウスでは楽しめないか?もういい、息の根を止めてやる」
意識が無くなりかけた。
私、死ぬの・・・嫌だ!みんなにようやく会えたのに死にたくない・・・
死の淵にいることを感じその恐怖に芸術性を感じた。
アントリュースの目つきが変わった。
この先はどうなる?
ポセイドンが呪いをかけた三つ叉の槍でアントリュウスを刺しにいった。
刺した瞬間、感触がなかった。
「なっ何ぃ~消えた!?何処に行った?」
ポセイドンは、背後にいるアントリュウスに気づいた。
その姿は、紅い瞳、黄金の翼のアントリュウスだった。
「何だこれは!?何故アントリュウスに黄金の翼がある!!これは魂か?幻覚か?」
アントリュースが微笑みながらポセイドンに斬りかかった。
あまりにも速く、ポセイドンは反応できず鎧が切り裂かれ胸部から血が噴いた。
「うっ!な、何だと~っ!?」
ポセイドンは、ガードを堅めた。
「どう言うことだ、これは誰だ?アントリュウスには、翼がないはずだ!?幻覚でないのか!?魂なのか!?」
ポセイドンはアントリュースの顔を見た。
笑ってる!!
本気のアントリュースだと!!
ポセイドンは、アントリュウスに恐怖を感じた。
千年前、ゼウスは、アントリュウスの成長を恐れた。
完全に成長する前に殺す計画をした。
親善試合と言う名目でアントリュウスをお引き出し、その戦いで罠を仕掛けた。
その時、アントリュウスは、まだ成長しきっていなかった。
ポセイドンが呪いをかけた槍でアントリュウスを刺したが体をすり抜けた。
アントリュウスが消えた!
ポセイドンの背後から剣を首に突き刺した。
グワッ~~~~~!!
悲鳴が出し切れず背後から更に強い殺気をかんじた。
アントリュースの殺気に留めを刺しに来る予感をかんじ間合いを取って逃げた。
ポセイドンの悲鳴には恐怖が混じっていた。
「いい声ね!ゾクゾクする!!ゼウスに匹敵するわ貴方の悲鳴!」
アントリュウスは、戦いに酔った目をしていた。
バカな!こいつは、何なんだ!?
ポセイドンは焦った。
槍がすり抜けるなんて?こんな奴とどうやって戦うんだ!?
不味い!このままでは・・・
槍がすり抜けるなど!?一旦引き返す事にした。
ポセイドンが結界を解除しようとしたがアントリュウスがポセイドンの鎧の上から剣を突き刺さした。
グワッ!!
ポセイドンは口から血を吐いた。
何という事だ!こんなに強いのか女神アントリュウス!!
ゼウスが、恐れる神!!
ポセイドンは、もう少し戦いアントリュウスの神の力が弱まるまでタイミングを見ることした。
ポセイドンが神の力を増幅させ防御を高めた。
あまり神の力を消耗したくないがやむをえない!
ポセイドンがアントリュウスに三つ叉の槍で刺しに行った。
アントリュウスは、軽やかによけ距離を取り、加速してポセイドンの顔に斬りかかった。
兜が裂け顔から血が噴き出した。
ギャア~~~~~~!!
何だと~~・・・?何故あの距離から斬りかかれる?
それにこの兜が裂ける訳がないだろ!
アントリュウスは、ポセイドンの悲鳴に酔った。
興奮したアントリュウスは、ポセイドンの結界の中から自分の結界を張った。
「ポセイドン!どちらかが死ぬまでここから出られないわよ」
死との境界線に立った者同士の戦いを楽しもうとした。
「芸術性を感じるこの戦い」
ポセイドンは恐怖を感じた。
アントリュウスは、微笑んだ!
ポセイドンは、恐怖の中に捕まった。
笑いながら神を殺す殺戮の神アントリュウス・・・見誤った!まさかこれ程だったとは
アルテミス達がやって来た。
キュレア達が結界の周りにいる兵士達に斬りかかった。
結界の周りは、ポセイドン軍の兵士の死体が散乱した。
アントリュウスの黄金の翼が見えた。
ニンキが見入った。
「アントリュウスに黄金の翼が!?」
アルテミスが焦った。
「危険だ!あれは、アントリュウスが本来成長した姿、恐らくポセイドンとの戦いで能力が覚醒したのだ」
「良くないの?」
「肉体が成長していないのにあの姿になるということは、能力以上の状態、このままでは、アントリュウスの体がもたない、体が消滅してしまう」
ニンキが、知恵の書を開き結界解除の攻略を始めた。
天界の果ての神々が結界解除に取りかかり結界が破れた。
ポセイドンが逃げ出した。
アルテミスがアントリュウスに抱きついた。
「大丈夫?アントリュウス!」
「アルテミス・・・」
アントリュウスは、アルテミスが無事だった事に安心して気を失った。
アントリュウスの黄金の翼が消えた。
アルテミスは、ニンキがアントリュウスと一緒にいることを許す事にした。
アントリュウスは窮地に追い込まれると能力が覚醒され魂が肉体を越えた姿になってしまう、アントリュウスが消滅しないようにニンキを補佐として任せる事を認めた。
「ニンキ!これからもアントリュウスの補佐をしてくれ、頼んだぞ」
「任せてよ!私とアントリュウスは、最強コンビ何だから」
ニンキ・・・って!?
今、私のことを、アルテミスがニンキって呼んでくれた。
ニンキは、嬉しくなった。
「ねぇ!アルテミス、私のことニンキって呼んでくれたのね」
「何の事だ、加護?」
何!?この女・・・
キュレアはアルテミスの軍も引き連れてポセイドンを追った。
そして使者をミカエルに送った。
ポセイドンの状況を説明し息の根をを止める作戦に出た。
状況を知ったミカエルは戦場をドラゴンと天界の果ての連合軍に任せ、パネース軍を引き連れてポセイドンを追った。




