隠蔽という名の何か
ホモという名の何か
ー謎の組織本部ー
「こんな世界に生きる必要がある生物なんて存在するのかしら。」
???は、長い廊下を歩いている。会長の所にでも行くのだろう。
「まぁ、あの計画さえ成功してしまえばこんな世界ごと滅ぼせるのよ。聖剣さえ存在すれば。」
この組織には、ある程度の強さを持つ武器や装備がある。しかし相手側に政権が存在した場合、数で押したとしても勝てるという確証が存在しない。しかも聖剣は自分を純粋に必要としてる者にしか使えない。ならば、どうするか。それは、別の手段によって手に入れることしか出来ないであろう。例えば、買収。他には、味方に回すとか。まぁ、出来そうもないことだけど。
ドタバタ…ドタバタ…
(なんか、騒がしいわね。ここがどういう所か分かってるのかしら。)
そんなことを思ってると。
「???さん、探しましたよ。」
会長の部下に声をかけられた。息があがっている。どうしたのだろうか。
「ダンジョンで聖剣を手に入れた者が現れました。その場で、手を下すことは危険がありましたので目での確認となりましたが、あの莫大な強さと溢れだしている魔力。確実に聖剣です。」
「なんという名前の聖剣なの!?」
「形状は片手剣なので通常ならば《聖剣 エクスカリバー》となるんですが、情報によるとエクスカリバーは見た目が青色がベースとなっているんです。しかし、あの輩が持っていた聖剣の色は赤でした。もしかしたら、新しい聖剣が派生したのかもしれません。」
「その剣手に入れることは出来ないの?」
「今から兵士を送ります。村に着くまでに送らないと襲撃が出来なくなりますので。」
「絶対に手に入るのかしら。」
「聖剣を持ってるとはいえよ先程手に入れたんですからすぐには上手く使えないはずです。」
「そう。無事を祈るわ。」
「心配有難う御座います! 成功の報告を持って参ります。???」
そう言って、私に話しかけてきた男性は来た道を戻ってい行った。
(しかしねぇ…最後の台詞はフラグではないのかしら… まあ、手に入りさえすればいいのだがら。私の生涯をこんなことにした世界を許さない。今更、変わっても許しはしない。あくまで利用するだけよ。さぁさぁ、楽しませてみなさい。私を楽しくしなさい。この世界よ、最後まで抗ってくれるでしょうねぇ… あははははっ。)
そう言って、???は部屋に入っていった。
ノンケという名の何か