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「…なら個人的なモノか。でもマカ、何でもかんでも内側に入れない方が良いよ。いくらこの部屋に結界が張ってあるからと言っても、完全に無事であるとは限らないんだから」
「マミヤ、お前ソウマに口うるさいところが似てきたな。だが平気だ。…今のところは、な」
「全く…」
マミヤは困り顔になって、腕を組む。
何となく居た堪れなくて、俯いてしまう。
マミヤの言うように、わたしは死をもたらす存在。
受け入れる方がおかしいのだ。
「だがそれを言ったらな、お前とハズミだって同じだろうが」
「…それを言われると、耳が痛いな。まあマカの同族の仕業じゃないことだけ、願うよ。あんまり身内に敵がいすぎるのもなんだし」




