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会話の内容は分からないけれど、二人は深刻な表情をしていることから、難しい問題なんだろうと思う。
「あっ、アイスティー、ありがとう」
ふとマミヤが気付いたように、コップを持った。
『いっいえ』
「自己紹介が遅れたね。俺はマミヤ、あっちはハズミというんだ」
「よろしくー。ところでキミの名前は?」
『あっ、わたしは…』
「ナナオ、だ」
『へっ…』
わたしが名乗る前に、マカが名前を言った。
『えっと…違うんだけど』
「わたしがそう決めた。お前にピッタリだろう?」
ピッタリって…あっ! もしかして!
『昨夜、わたしを七十点って評価したから!?』
「七十点…70でナナオ。マカ、暑さで頭やられたんじゃない?」




