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6

たどり着いたのは、地下倉庫。


壁際にワインの樽や棚が置いてあるだけだが、その床は広い。


「一見は何の変哲もないみたいだけど」


マノンは影から飛び降り、床に降り立つ。


すると床から黒い光の魔方陣が浮かび上がった。


「床には移動式の魔方陣が書かれてあって、力を持つ者が踏むと作動するって仕掛け。うん、なかなか良いね」


「いや、この方法はセツカがよくする方法だよ。ほら、マノンも一回引っかかっているだろう?」


リウの言葉で、思い出したマノンは引きつった笑みを浮かべた。


「…ああ、そうだった。偽の情報を掴まされた挙句、こういう方法で足止めされたんだった」


「流石はキミの甥。やることが凝っているね」


「…それ、絶対褒め言葉じゃないだろう?」


「感心はしているよ」


リウもマノンに続き、魔法陣の中に入る。


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