139/161
13
「……じゃあわたしが戻ったから、作った爆弾だったの?」
「そうだ」
…ハズミはマカは気に入った人間には甘いって言うけれど……。
確かにそうじゃないモノには激しく厳しい。
「それじゃあ…あのサイトに囚われていた魂は全て、開放されたの?」
「ああ。画面の紋様が消えただろう? それが爆弾が爆発した合図だったんだ。もうあのサイトは存在しない」
「そっか…。なら良かった、かな?」
けれどふと思う。
「あれ? でもわたしはここに来たけど、他の魂はどこへ行くの?」
「強制的にあの世行き。まあ元は行く所だからな。強制もへったくれもないが」
それならまあ…良いかな?
何故か首を傾げてしまうけれど、でも…きっとそれが一番良い。
「…でもマカはわたしをここに呼び戻した。それはどうして?」
「お前の作るしょっぱい料理が気に入った」




