表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
124/161

14

 バチンっ!


頭の中で、強い衝撃が響いた。


それと同時に…思い出した。


わたしは…あの施設の裏にある、海に面した崖から飛び降りた。


だってあの悪魔が言った。


―あなたがここで身を捧げれば、必ず願いは叶うわ―と。


そしてわたしは飛び降りたのだ。


けれど落ちていく中で、わたしは見てしまった。


海の中から、わたしを見上げる不気味な異形のモノ。


それはとても大きくて…わたしは一口で飲み込まれてしまった。


「…そう、だった。わたしは…あの海の中にいた化け物に…自ら身を捧げてしまったんだった…。そうすればわたしの願いは叶うからって…言われて」


ポタポタと涙が膝に落ちる。


ああ、涙を流せるんだな、なんて妙に冷めた気持ちで思う。


「ナナオ、お前にそれを言ったのは誰だ?」


マカの鋭い視線が、わたしを射抜く。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ