第9話 厄介ごと
「ねぇ〜マック寄っていこうよ!」
「うるせぇ一人で行け」
「竜崎さん、また今度行こうね」
千波矢がいるのがちょっと気にくわないけど
ちゃんと友達も出来て学校にも慣れてきた
こんなふうにフツーに帰ることが出来てるだけで
今のところはよしとするかな
「や、やめてください!」
って考えてる時に限って………
「あれ、唐津高校の制服じゃない?!」
「……そうだな。」
唐津高校の制服を着た女子
リボンの色からして1年だろう
その子が見るからに好青年とは正反対っぽい男達
まあ、つまりヤンキーに今まさに何処かに連れていかれそうになっている
「ほら、大人しくしろって!」
「へへっ、ちょーっと相手してくれるだけでいいんだよ」
「いや!はなしてください!」
「風助!助けなきゃ!」
「……………厄介ごとはごめんだ」
「風助?」
真聖、俺はこうゆうやつなんだよ
「またそれ?!今はそんなこと言ってる場合じゃ─」
「どんな場合でも!!……俺はもう喧嘩はしない。
喧嘩になりそうな場所にも行かない。」
そんな口論をしているうちに
女子生徒は人目につかない所に連れていかれてしまった
「んんんんもう!私一人で行くっ!!」
「ちょ、竜崎さん!
風助!一人で行かせたら危ないよ!僕らも………」
「大丈夫だよ、あいつは」
「え?」
「まあいいから、そこらに座って待ってようぜ」
「堤さん!連れてきました!」
「おー、なかなか可愛い子連れてきたなぁ〜」
「………………」
誰か、助けて……。
「恐がらなくていいんだぜ?
ただ俺達暇だからよ、ちょっと遊んでくれよ」
「私が遊んであげようか?」
「!!誰だ?!」
「私だよー、あれ?堤くんじゃん!」
「………暴れ姫竜崎。なんでここにいる?」
暴れ姫?あの制服、うちの生徒だよね?
「やだなー、昔のあだ名で呼ばないでよ。
ちょっとその子を助けに来ただけだよ!」
「おいお前らなに突っ立ってんだ、やれ!」
「え、でもこの子も結構かわいいですよ?
捕まえて遊びましょうよ!」
「ばか!油断すんじゃねえ!」
「はいはい、わかりましたy─ぐぼほぉ?!」
!!?なに?!あの人がやったの?
「ちっ、だから言ったんだよ!
お前ら、手加減してたらやられるぞ!人数かけてぶっつぶせ!」
「へへ、久しぶりだなぁこーゆーの!」
「風助?本当に大丈夫かな?警察呼ぶ?」
「だから大丈夫だって。あいつばけもんだから」
「さっきからそればっかり言ってるけど、どうゆうこと?」
「そのまんまだよ」
「え?」
「おーい!ただいま〜!」
予想通り、千波矢がさっきの女子を連れて戻ってきた
2人とも無傷だ。さすが伝説。
「ほらな、言っただろ?」
「竜崎さん!大丈夫だった?!」
「うん?大丈夫だけど?」
「あの…本当にありがとうございます!
この恩は一生忘れません!!何かお礼がしたいんですけど……」
「大げさだなぁ……。あ、そうだ」
「なんでも言ってください!」
「じゃあ、友達になって!!」
「え?それでいいんですか?」
「ダメかな?」
「………いえ!よろしくお願いします!」
「いぇーい!」
千波矢らしいな。
「あ、そうだ。名前聞いてなかった!なんて言うの?」
「そうだった、申し遅れました、私は高遠鳴音といいます」
「たかとーなおって……まさか」
「双子副会長の妹?」
「はい!」
マジかーーーーー