第2話 唐津高校
唐津高校。俺たちが今日から通う学校だ
その校門前に着いた時ふと気がつく
「ってか一緒に登校したら仲良いと思われるじゃねぇか!
千波矢、お前先に行けよ」
「えー!嫌だよ風助が先に行ってよ!」
「ん?まあ、別々に登校できれば良いけどさ」
どうせ一緒じゃないなら後でも先でも同じだと思うけど…
「じゃな、こっからは家に帰るまで他人だぜ」
「はいはーい!」
千波矢に見送られながら学校に足を踏み入れる
最初に体育館に行くはずだけど
どこかな?
「体育館ならあっちだよ」
声がした方を向くと俺より少し背が高い男が笑顔で指を体育館がある(らしい)方向に向けていた。……俺の3倍はイケメンだ。
「この学校かなり広いから迷わないように気をつけてね」
「あ、ありがとうございます」
「いいえ!じゃ」
そう言ってまた戸惑っている新入生の方に向かっていった
先輩だよな。いい人そうだ
「いい人そうだったね!」
「それな。……………おい?」
「ん?」
俺は千波矢の頭を軽く叩いた
「えー、新入生の皆サン。ご入学おめでとうございマス。」
面白い名前の校長(覚えれなかったけど)のつまらない話が始まった
さっきやたらかわいい女生徒会長が学校の説明をしてたけど
俺は入学前から調べてたので大体のことは知っていた
唐津高校は設立6年のかなり新しい学校だ
敷地が、かなり広い
そこら辺の高校の4倍くらいだと思う
その理由はシステムにある
1年は全員普通科として入学するが
2年に進級する前に
普通科・商業科・工業科にわかれる
それにより、校舎がなんと7つ
体育館も3つあるし、その他施設も多くなり
この広さになったらしい
「閉会の言葉。ヘルチョボット校長先生お願いします。」
さっきはけた校長がまた呼ばれたよ
てかなんで誰も笑わないの?我慢してるの俺だけ?