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職業、空間難民です。

短編の電波来ました。

もとネタゲームは作者も超ハマってました。


ミンストラル自体は適当に設定した

オリジナルRPG ゲームです。


細かい設定は今のところありません。

生暖かい目で見守ってください。


よろしくお願いいたします。

目が覚めて、世界が変わっていたら。

あなたはどうしますか?


「おーい、芽緒(メオ)、茶が入ったぞ、ちょっと休んだらどうだ?」

オルストが言った。


病気なオルストの顔はモフモフだよ。

獣憑依(ライカンスロープ)なんだ。

狼顔してる。


「うん、もう少しだよ。」

私は微笑んだ。


今日は商品が届いたから並べないとね。


麻痺薬、石化薬はここにと…。

治す薬なのにするみたいだね。


ここは、RPG ゲーム『ミンストラル』の世界と酷似している。


吟遊詩人(ミンストラル)は語る。

空間に黒い穴が開いた。

そこから、世界は狂っていく。

海は荒れ狂い。

風は方向を狂わせた。


病気や災害、色々な原因で

沢山の町や村が滅んでいった。


若者よ、世界を救う旅にでよ。


うん、そんな感じだよ。


世界を救うために主人公たちが旅立った

時代はもっと未来だ。


だって、ここは病気で滅んだ町『イルス』だから…。


ミンストラルは現在、過去、未来、異世界に大昔の乗り物で行くRPG でマニアックって言われてたんだよね。


主人公は勇者じゃないしね。


でも、人気があって、リメイクで違うハードで何回か出てたな。


「芽緒、美味しいか?」

オルストが言った。


オルスト特製のアップルパイは美味しい。


「美味しいよ。」

私はカフェオレを飲みながら微笑んだ。


いい人に拾ってもらったよ♪


オルストは病気だ。


もとは、人間だった。

この、イルスの町で万屋をしてる。


でも、『ライン』の毒消し魔法で少しずつよくなってるんだよ。


異世界トリップした直後にあったんだ。


見たことのない町、小さい万屋の前に立ってた。

『あの、ここどこでしょうか?』

私はちょうど出てきたオルストに駆け寄って言った。


『おい、オレが怖くないのか?』

オルストが言った。


『獣人さんなら、空間難民教育で教えてもらいましたから大丈夫ですよ。』

私は言った。


『オレは獣人じゃない、近づくな、病気がうつるぞ。』

オルストは後ずさって言った。


本当に当時のオルストは二本足走行の狼が服をきた状態だった。


『…病気?』

私はオルストに近づいた。


『近づくな、時々自分を押さえられなくなるんだ!』

オルストが言った。


『大丈夫なの?』

私はさらに近づいた。


『う…やめろ、その甘い馨りを…。』

苦しそうに言って、オルストが後ずさった。


私は当時香水なんてつけてない。


『大丈夫?』

私はさらに近づいた。


『く、喰いたい。』

オルストが自分の身体を押さえるように抱き締めて呟いた。


『苦しいの?気持ち悪いの?』

私はオルストの肩に触れた。


『押さえられない。』

オルストがそういって私を抱き締めて肩口に顔を埋めた。


首筋にざらついた舌を感じる。

なめられてる?


『うまそうだ…。』

オルストが牙を見せた。


病気なら、解毒が効くかな?


『ライン!』

私は叫んだ。


喰われたくないもん。


『く、ウオー。』

オルストが私を放した。


魔力が彼をおおった。


『手が…戻った。』

しばらくして、オルストが呟いた。


そう、ラインが効いたんだ。


この事で恩を感じてオルストは以来、私の面倒を見てくれてる。


だから、少しでも手伝わないとね。


私がこの世界が『ミンストラル』と似てる

ってきがついたのは、まあ、やりこんでたからです。


オルストも名前は出てなかったけど、ゲームに病気の万屋店主として出てたよ。


台詞は

『オレは病気だ、時々押さえられない時がある。』

という台詞で浄化キッドを主人公たちに

くれるんだよね。


古代の乗り物に取り付けないと使えないから。


このゲームのもうひとつの醍醐味は種族変身だから、敵キャラの落とす種の組み合わせで色々な種族になれるんだけど、失敗もあるんだよ、それで、浄化キッドです、すぐ、浄化できます。


「はやく、迎えが来るといいな。」

まあ、かえっても見知らぬ世界だけど。


私、空間難民なんです、もとの世界の

明正和世界の秩父住居空間遺跡群で発掘されて、まあ、当時のよくあった時震(ジシン)のせいで時空凍結された人間なんです。


だから、起きたとき、世界は変わっていて、

人参が空とんだり、獣人があるいていたり、全然見たことない世界になってました。


でも、そこはかとなく日本感が漂ってて。

違和感ありまくりで。


両親も兄弟もいないけど。

身内はいたんだよね。


竜族でしたが。

どこどうしたら、身内が竜族になるんだろう?


魔法も普通にあるしさ。

まあ、魔法って単純に呼ばれてないらしいけど。

空間術とか、環境管理術とかかな?

だから、基礎しか使えません。

補助魔法系しか使えないんですよ。


教育うけて、高校でなにしようかなと思ってたところで、今度は異世界トリップ…。


だから、空間難民?年期入ってます。


かえったら、医学系学ぼうと思います。


今のしらない、異世界(ある意味裏技まで知ってますが。)のほうが、知ってる日本よりましです。


「帰りたいのか…寂しいな。」

オルストが寂しい顔をした。


最近、狼顔の表情がわかるようになったよ。


「オルスト、まだ、帰れないから。」

私がオルストのフワフワの頭を撫でると

オルストが困った顔をした。


「あんまり、さわるな、襲いたくなるだろう。」

オルストはそういって私の手を握った。


まだ、襲いたくなる衝動があるんだ。


頑張って浄化しないとね。


異世界トリップのこころがけ。

必ず助けは来る。

諦めるなだよね。


オルスト、私の手に口付けてる。

お腹空いたのかな?

おやつ食べたところなのに。


「オルスト、もう、ひとがんばり、するから、ご飯よろしくね。」

私はオルストから手を引き抜いて立ち上がった。


「芽緒。」

オルストが私を見つめた。


綺麗な金の瞳にドキドキする。


「オルストは病気なんだから、無理しちゃダメだよ。」

私は微笑んだ。


うん、いつ、発作が起きるかわからないもんね。


喬任(タカトウ)芽緒(メオ)、28才、もとスーパー店員、今日も万屋行き風で頑張ってます。


ドキドキする、男性と同居しながら。

こんな、異世界ライフもいいよね。


もとの世界に帰ったら、

速攻で医療系の資格とって

帰ってきて、オルストを

治療するっていう野望を心に秘めながら。


「いらっしゃいませ!」

スマイルはゼロバンです。


イルスの町に来た際は是非お立ち寄りください。

高品質の品物をご用意してお待ちしております。

読んでいただきありがとうございます。

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