ジャンパーのチャックが上がる一方だった事
ある冬の日に、ジャンパーのチャック(スライダー)の事で焦った出来事があったので、そのお話を書いていこうと思います。
確か、買った時は2千円台のジャンパーでしたが、軽くてけっこう暖かかったので、気に入ってよく着ていました。
ある日の事、いつものようにそのジャンパーを着て出社しようとしたところ、ジャンパーのチャックのツマミが取れてしまっている事に気付きました。
しかし、急いでいたのもあって、チャックのツマミが無いまま開具を合わせ、少しずつチャックを押し上げて出社しました。
それが、悲劇の始まりだったのです。
寒いのもあって、ジャンパーのチャックをけっこう上の方に上げていました。
その後、電車に乗ると車内が暖かかったので、チャックを少し下げようと思った時です。
「うっ、チャックが下がらない…」
電車の中は満員だったので、段々と暑くなってきました。
そうこうしているうちに、ダラダラと汗が出てきました。
どうしたものかと悪戦苦闘するものの、全くチャックが下がらないのです。
「ええぃ、ここは一か八か!」
「一旦チャックを少し上げてから一気に下げてみよう!」
それで、何とかチャックを下げられるだろうと思っていました。
ところが、状況は益々悪化してしまったのです。
さっきまでなら、Tシャツを脱ぐような感じでジャンパーが脱げたのですが、チャックを少し上げてしまったので、頭が引っ掛かって脱げなくなってしまったのです。
仕方なくそのまま会社に行き、ジャンパーをハサミで真っ二つに切り裂いて、何とか急場を凌ぐ事が出来ました。
ここで、何故このような事態になったのかを説明します。
皆さんは、チャックを開閉するにはツマミを持って開閉しますよね。
ツマミを使わずに、チャック(スライダー)のみで上げ下げ出来るタイプの物もあります。
しかし、中にはチャックのツマミを使わないと、チャックが上がっても下がらないタイプのものがあります。
今回の悲劇は、後者のタイプのチャックだったのです。
それを知らなかった為、お気に入りのジャンパーを切り裂く羽目になってしまったのです。
その日の帰りは、ジャンパーの前側を手で閉じながら帰ったのですが、自宅に戻るとすぐに廃棄しました。
たかがチャックのツマミと思いがちですが、今回の教訓もあり、財布に安全ピンを入れるようにしました。
いざといういう時に、安全ピンをチャックのツマミに代用して、チェックを下げる事が出来るからです。(クリップでも可)
日頃から、チャックのツマミはチェックしておいて、折れそうだったり取れていたりしたら、寿命と思った方がいいのかもしれませんね。
チャックの交換が出来る方にとっては、他愛もない事なのかもしれませんが…。
それにしても、ピンチだったとはいえ、刃先が尖ったハサミを首の近くで動かすのにはヒヤヒヤしました。
なので、もしこんな事になった時は、ハサミは刃先が尖がっていない物の方がいいと思いました。
今回のお話は以上になります。
最後まで読んで頂きましてありがとうございました。