第2話
目が覚めたら森の中でした。
回りは木だらけ木々の間からの眩しい光が心地よく感じられる、目覚めたのは草の絨毯の上。
「二度寝しよ」
足元から何か水の固まりがポンポン跳ねてくる、足首から膝へ太ももに勢いをつけてきてまさかまさかの股間にアタック!
「兄ゃん起きろ」
「アウチ!あっあっあアウチー」
んっ股間が濡れている、まずいまずい40でこれはまずい、いやむしろ40だからこそ有りなのか挙動不審な俺、吹けもしない口笛をふこうとしたその時、股間の水の固まりから声が聞こえてきた。
「兄ちゃん、俺スライムになったみたい」
「んっ!お前楽か!そんなバナナ、俺のバナナにアタックでそんなバナナ!バナナバーナナ♪へい」
(イライライラ)
「らーく、らーくちゃん何か怒ってる、激おこぷんぷん丸かい?」
(ピキピキピキ)
「ぷんぷん丸!はっ!まっ丸ちゃん」
少し助走をつけた水のかたまりは勢いをつけてトルネードバナナアタック!
「鉄○に似てねーんだよ!」
俺の身体は浮いた、そう地上30センチ!人類が空を飛ぶ前
哨戦だったかも知れない。
10分ほどピョンピョン飛び回りこの痛みは現実だなとかみしめ深呼吸。
鼻から息を3秒勢いよく吸って〰️止めてー7秒ゆっくり口をおちょぼ口で吐く!
[スーーー……フゥーー]
「ロン◯ブレスダイエットしてる場合か」
「いやいやダイエット効果だけじゃなく脳にも良いらしいぞ」
「なるほど一利あるね、まずはしっかりと落ち着かないと」
[スーーー……フゥーー]
「スライムに脳ってあんの!ちょっっとちょこっとだろ〰️チョリー‥」
「言わせねーよ」
トルネードバナナアタック三連発!バイーン、バイーンそして三連目に少しバナナからずれた。
そう俺の少し出ているお茶目な下っ腹にアタックチャーンス、ぼよよんぼよよん♪
30分ほどトランポリン状態が続き、人は脂肪によって空中に待機できることを学んだ俺は。ロン○ブレスを炸裂!
[スーー]
腹をへこませ無限トランポリンを回避。
[ふぅーふぅ]と息を切らせ跳ねる力もない様子の楽。
「大丈夫か楽〰️何か小さくなってるぞ俺の股間は広い海だが」
「ダイエットしろよー」
木々の間から光と共にこだまする。
「ダイエットしろよーダイエットしろよーダイエットしろよー」
俺と楽の異世界ガイアのはじまりはダイエットのはじまりでもあったのかも知れない。