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1分程度で読める、掌編小説集です。「こちら」から、他の掌編小説を読みにいけます。

異世界に転生して獲得したチート能力。その名も、想終編。効果は一つにして単純明快。俺が何かをやろうと思った時、それはもう思ったその瞬間には終わっている。全ての過程を無視して結果だけを実現する最強の力だ。

作者: 行世長旅

 トラックに跳ねられて死んだ俺の前に神様が現れた。


「最近は第2の人生を与えるのが義務化してきたんじゃ。お前さんも、異世界に転生してチート能力を使ってみたいか?」


「はい」


 俺は躊躇ためらうことなく返事をした。


 するとすかさず神様が光のゲートを作り出す。ゲートの先には、何やら暗い雰囲気の世界が広がっていた。


「では、この世界を救ってもらおうかの。能力はあちらに着いた瞬間から使えるようになる。頑張るんじゃぞ」


「分かりました」


 ついに俺も異世界デビューができる。そんなことを考えながらウキウキ気分でゲートをくぐり抜けた。


 たどり着いた大地を踏みしめ、冒険の始まりを彩る決意を胸に刻む。


 絶対に、この世界を救ってみせる。


 そして世界には平和が訪れ、俺の冒険は幕を閉じた。

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― 新着の感想 ―
[一言] タイトルでネタバレせずに本文で完結しる構成の方が面白そう。アイデア一発勝負で割りと好き
[一言] 因果律を超越したなろう主人公が爆誕してしまった……!
[良い点] 意表を突かれました。 なろう最強主人公の誕生ですね!
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