始まり
どうも読者サン、紅葉落葉デス。
ほぼ初投稿なので、文才の無さには目をつぶってください。
いきなり響いた二発の銃声で、私はゆっくりと目を覚ました。
「………………くぁ………」とあくびをしつつ体を伸ばすと、固まっていた筋肉がほぐれ気持ちが良かった。
未だに眠たい頭を覚醒させるために、日光を遮断しているカーテンに手をかけ、開く。既に昇りきった太陽が、その朝陽を容赦なく私の目に射し込んでくれたことで覚醒した頭で窓の外に目を向ければ――――
『ほらほら走れ!あと数分でこの街一周してこい!』
『先輩それは無理です!この街どんだけ広いと思ってんですか!』
『んじゃ死ぬ気で走れ!じゃないと鉛弾ぶちこむぞ!!』
――――USPコンパクトと言われるハンドガンを空へと撃ちながら走っていく、なんとも物騒な集団だった。まぁ、この辺の住人には馴れたものだが。
なんとなく予想していた光景が、私の住んでいるマンション型の寮を通りすぎていくのも、数年前はあり得なかったんだろうなと、今日見た夢のせいもあって少し感慨深く思いながら、昨日買っておいた食パンを口に放り込みつつ、冷蔵庫からミネラルウォーターを取り出して、飲む。
ふと時計を確認すれば、既に八時前を指している。そろそろ準備をしなければ不味い私は、なんとなくため息をはいて着替えるためにクローゼットから、純白の制服を取り出した。