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ピーチ  作者: eight-moon
6/7

6

今日は休日。

目を覚ませばもう昼だった。

予定は何もない。

ちょっと寂しいので

〈早く彼女を作ろう…〉

そう思った。


朝食兼昼食のブランチをとり、

溜まっていたビデオを見る。

その間、あの事はもちろん気になっていたけど

忘れた振り。


二時間もすると飽きてきたので、

近くの公園へ散歩に出かけた。

相変わらず犬を連れた人の多い公園で、

僕は四回程、見知らぬ犬に吠えられた。

噴水の周りでは大道芸人と呼ばれる人達が、

パントマイムやら手品やら、

いろんなことをやっている。

僕はその中で一番気に入った

右目に星のマーク、左目に涙のマークを

描いてるピエロのポケットに

コインを一枚入れたが、

中には変わった人もいて、

ピエロの手袋や靴下の中に無理矢理

大量のコインを入れては

絶賛するように笑っていた。


気分転換も済んだところで家へと戻る。

帰り道の間も、

気になって気になって仕方なかったけど、

やっぱり忘れた振りをした。


帰ってからは部屋の掃除をしてみたり、

パソコンをいじってみたり、

電話を掛けてみたり。

ちょこちょこと動いているうちに夜になり

適当に夕飯も済ませた。

その間の忘れた振りは、

もはや無駄な抵抗でしかなかった。

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