表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/11

導かれし者

相変わらず、タイトル、サブタイトルのネーミングセンス皆無でごめんなさい・w・

目を見開く。

どれ位経ったのだろうか。

秦は周囲を見回す。大勢の人、人、人。

正に、人が波を作っていた。その数、およそ200人程。

それぞれ、身長も顔立ちも、何もかもが違っていた。

しかし、共通点がある。それは、此処に集まっている人が、秦と同じ高校生、もしくは中学生だということだった。髭が生えていたり、老けてたりするものはいない。




どういうことだ?

しかし、ここは明らかに俺が居た場所じゃない。なぜなら、ここは日当たりの良い平原だったから。俺が今まで居たのは自室。

それが一瞬の間に別の場所へ。それは、異常でもあり、神秘的でもあった。

つまり。ここに居る人たちは全員、俺のようにこの異世界への招待状を貰い、サインした一種の選ばれし人間だということだ。


「皆さん、揃ったようですね? まだ、寝惚けている方も、元気一杯という方も、しばし私の話に耳を傾けて頂きますよう、宜しくお願いします」


突如、現れた大鷲が透き通るような、それでいて芯のあるしっかりとした声で話し始める。




「皆さん、初めまして。私は、貴方方に手紙を出し、ここに導いたもの。救世主(メシア)と、お呼びください。

皆さんは、元の世界に不満を抱き、この世界へと来た者。この世界で何をするも自由です。今までよりも幸福を手に入れるのも、はたまた、不幸になるのも、全ては貴方方の自由。皆さん、目を瞑ってください」


促されるままに目を固く閉じる。


 「開けてください。皆さんの足元には、生活する上での最低限の物資を提供します。それ以上は自分で何とかしてください。また、皆さんには能力を付与しました。元の世界よりも遥かに、人間を超越した力を手に入れた方もいるかもしれません。それらを含め、全ては足元の箱をお開けください。」


言われたとおりに足元を見る。そこには、さっきまで無かった筈の箱が置いてあった。他の人にも同じように箱が置いてある。


 「説明は以上です。皆様の、異世界ライフを応援しています」


そういうと、救世主(メシア)は、影が消え行くように次第におぼろげに薄くなり、やがてはそこには影一つも残っていなかった。


 「面白い……」


そう呟き、秦は箱を開ける。

中には、3P程のこの世界の簡易的な説明と、自分の能力、武器が入っていた。秦は、とりあえず、説明書を手に取る。




1項:この世界について


この世界は、エリステル大陸、フェリアード大陸、グランストラ大陸の3つに分かれている。


それぞれの大陸は何処も勢力が均等に出来ており、特に争いは無い。



エリステル大陸:軍事国家。兵力の強化を進めている。広大な土地があり、豊か。闘技場や、ギルド、コロシアムが至る所にあり、荒くれ者が集う。


フェリアード大陸:妖精が創造したと言われている。森林が多く、伝説や言い伝えが数多い。未開拓の地が多く、大陸は謎に包まれている場所が多い。


グランストラ大陸:別名、商業大国。この世界で最も規模の大きい、ショッピングモールがある、各地からレアなアイテムや武器、防具が集まっている。




2項:魔法について


この世界には、魔法が存在する。


魔法の種類は以下の通り。


炎撃魔法:炎を主体にする魔法。個人戦向けの魔法が多い。発動時間が速い。


雷撃魔法:雷を主体にする魔法。混戦向け。広範囲に渡る攻撃が可能。発動までに少し時間がかかる。


氷撃魔法;氷を主体にする魔法。個人でも多人数でも使える。主に、防御としての活用が多い。


ヒーリング魔法:傷を回復させる魔法。戦闘で非常に重宝する。


ドーピング魔法:身体能力を上げる魔法。戦闘で重宝するが、使用後の疲労が大きい。


ただし、魔法は誰しもが使えるというわけではなく、才能のある者のみ使うことが可能。



3項:能力について


能力とは、各々の性格、運動能力、知恵等から、ランダムで割り振られる世界で一つだけのものです。


自分のステータスが高ければ高いほど、良い能力が得られます。



4項:守護獣について


守護獣とは、主の旅を助けるもの。箱の中に、守護獣スクラッチが入っていて、当たると一匹手に入る。


世界各地に存在している。運がよければ会えるかもしれない。




ほう。面白いじゃないか。特に、俺の興味を掻き立てたのは、魔法だ。才能のある者しか使えない?

上等だ。絶対使ってみせる。

武器も、守護獣も全て、手に入れてやる。


秦はそう心に誓うと、説明書を箱の中に戻し、あらためて自分に渡された武器を手に取った――

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ