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東京メトロ浅草駅ダンジョン 2

こうして俺達は黄色のテープをくぐり、東京メトロ浅草駅ダンジョンの中に潜るのだった。



入口こそ洞窟といった風貌で真っ暗な穴が開いているのだが、入ると洞窟の部分は長くなくすぐに光の差す場所に出る。

ダンジョン側からも外は見えておらず、暗い穴が開いているだけだ。


これもダンジョンの特徴で、一部を除き普通は中の様子は外から見る事は出来ない。

ダンジョンを調べている専門家によると温度や空気中の物質も移動していない完全なる別空間らしい。


『いやはや何度体験しても不思議なのだよ。物理的に遮られている訳でもないのに外と環境がガラリと変わるこの性質…。実に面白いと思わないかい?』

「そうだな。ここは安定していて過ごしやすいが灼熱や極寒の環境もある。あんまりおもしろい事ばかりではないかな。」

『ふむ、実に潜行者らしい感想なのだよ。』


俺達が出て来た場所は雑木林の中で、獣道の様に道が続いていて狛狐の様に左右に狐の石像が無数に並んでいる。

ここまでは報告書の内容通りだ。


『どうだい相棒。君の感知能力に触れる様な何かは感じるかね?あったら教えて欲しいのだよ。』

「少し待っててくれ。かなり薄いが魔力に違和感がある場所がある。もう少しで特定出来そうだ。」

『入って直ぐに感知するとは…。流石相棒恐れ入ったのだよ。』

「あんまり揶揄うなよ。」


潜った時点で違和感を感じ、会話をしながらも周辺の魔力や気配を探っている。

そしてここから結構離れた場所にその違和感の正体であろう魔力のおかしな場所を感知する事が出来た。


「見つけたぞ。ここから結構離れているが感じたことのない魔力反応だがかなり分かり辛いな。並みの魔力探知能力ではこれを見つけるのは難しいだろう。これはいくら第四部隊といえど酷だな。」

『もう見つけたのかい?流石の探知能力なのだよ。ではエスコートをよろしく頼むのだよ。』

「はいはいお姫様。揺れるから気を付けろよ。」


そう言うと俺は百合を横抱きに抱える所謂お姫様抱っこをして目的地に向かい走り出した。

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