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緊急臨時隊長会議 4

そう決意した時、蜜園の開け放った扉がノックされ次の隊長が入室してきた。



開きっぱなしの扉を後ろ手で閉めながら入って来たのは主にダンジョンの見張りや、防衛といった仕事をする第二部隊の隊長 巌ノ国 義重(いわおのくによししげ)殿。

白髪の髪を後ろで束ねた好々爺で、鍛えられた肉体と2m近い身長で年を感じさせず、隊服を和風に改造し軽く着崩した格好をしている。


柔和な表情で接近し右手を差し出してきたので、俺も立ち上がり握手に答える。

彼は笑顔で満足そうに頷き口を開く。


「これはこれは隊長殿、この間の御助力 大変感謝しますぞ。報告書によると相当厄介な相手だったとか…。儂の隊の者が行っていたら被害が出ていたかもしれませんな。しかして隊長殿が緊急で隊長会議を開くと聞いて驚きましたぞ。」

「義重殿その件はまた後で話しましょう。今回は私の急な要請に答えてもらいありがとうございます。」

「なんのなんの、隊長殿の招集とあればこの老骨に鞭打ってでも馳せ参じましょうぞ。」

「それはありがたいですね。頼りにしてます。ささ、資料も用意してますので座ってお待ちください。」

「おお、そうですな。ではまた後程。」


彼は上機嫌にカラカラと笑いながら宛がわれた席へと向かいながら2人にも話しかけ、着席して資料を手に取り読み始めた。

表紙を捲った瞬間に笑顔が固まり眉間に皺を寄せ難しい顔をしている。


隊長達の中でも最年長であり、所属人数が一番多い第二部隊を纏め上げる老練の士である。

今回の件はその経験による知恵に頼らせてもらう事にしよう。


3人共現在進行形でページを捲りながら何やら考えている様子。

月隠(つきごもり)はマスクをしているため表情が見えず何を考えてるか分かり辛いが、席が隣同士の義重(よししげ)殿と蜜園(みつぞの)は資料を見ながら何やら話し合いを始めている。


俺も資料を確認しようと視線を手元に落とした瞬間、扉の向こうから言い争う様な声が聞こえて来た。

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