表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
44/196

元教え子 東 紅 37

解放した2人を紅に預け後方に下がった事を確認し、俺は最後の1人を解放するべく動き出した。



2人を救出したからか、その分モンスターの体積は先程よりも更に減少している。

その影、俺達から見てモンスターの左側の後方、そこから3人目と思われる気配を感じる。


威力が弱めの魔力を打ち出し牽制しながらモンスターの左側面に回り込む。

弾幕に圧倒されて反撃に移れない様子で、大きな体を揺らすのみだ。


モンスターの真横程に来た時に気配を感じた所に人の足が見えた。

モンスターの中央付近まで飲み込まれていた様で、未だに体の殆どは体内に残されたままになっている。


「全く、本当に厄介だよ…。」


軽い溜息と共に呟きモンスターに接近し、張り直されていた魔力障壁を再び壊してその体に右拳を打ち付ける。

魔力を纏ったそれは、衝撃でモンスターの一部を抉り取った。


「Gaォooooon!」


痛かったらしいモンスターの不快な叫びが響き、体を大きく揺さぶらせる。

超至近距離だったので頭が揺れる様な感覚になるが、我慢出来ない物ではない。


左右の拳の魔力を調節しながらモンスターに交互に何度も打ち込み、少しずつ取り込まれている人が傷つかない様にモンスターの肉を取り除いていく。

のんびりしてると再生されるのでなるべく急いで行う。


肉が剥がれて8割程見えてきた。

その人物の腰を片手で掴み、体内から引きずり出すと同時にモンスターを飛び越え紅達のいる少し手前に着地した。

これで遠慮なく攻撃できる。


「今からあのモンスターを吹き飛ばす。焼却はよろしくたのむ。」

「任せて下さい。いつでも大丈夫ですよ!」


その返事に笑顔で返し、強い魔力を右手に纏う。

その魔力をドリルの形に形成、回転させて、力を込めて打ち出した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
きちゃ!ドリル大好き
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ