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ギルド内の陰謀 3

小さな声でそう呟いた。



俺はすぐさま書類を片付け、出立の準備を進める。

竜胆(りんどう)も察してくれたのか、狐塚(こづか)に連絡をしてくれているようだ。


すまない狐塚。

また美味いいなり寿司買って帰るからな。


「この話はどれくらい広まっているとか分かるか?」

「おそらくギルドの上層部だけかと。組織の一大事ですから、そんな大きく情報を発信はしないと思います。」

「俺も同意見だ。おそらくギルド側が隠しているはずだ。」

「ギルドへ?」

「ああ、事情を聞いてくる。内容次第では大変な事になっているかもしれない。」

「承知しました。では後はお任せ下さい。」

「助かる。何時もありがとう。」


竜胆に礼を言い執務室を出ると、本部の裏口に向かって行く。

すれ違う職員達からの挨拶に返しながら裏口に着くと、扉を空けて外へ出る。


そのまま裏門から敷地の外に出て、停めてある車に乗車する。

どうやら竜胆が手配してくれていたみたいだ。


「お疲れ様です。」

「お疲れ様、よろしく頼むよ。」

「はい!」


若い運転手だなと思った。

魔力も気配も感じられない事から一般の人なのだろう。


程無くしてギルド連合の本部と呼ばれる場所に到着する。

入口は人々でごった返し、中の飲食スペースでは昼間っから酒を飲んでいる連中もいる。


格好も対策本部のように制服ではなく、重厚な鎧に身を包む者、あきらかに機能性など感じられないデザインの服の様な装備の者など多種多様だ。

とにかく賑やかで騒がしい。


ここにいる人間に危機感や悲壮感といった感情は感じられない。

やはりあのことは伏せられているのだろう。


「只野さんですね。」


横合いから声が掛かる。

其方を向くとこの場に似合わないスーツを着た初老の男性がいた。


「はい。ギルド連合からの要請があり参りました。」

「まずは感謝を。ここでは話せない事なので奥に案内します。」

「分かりました。」


俺は男性に言われるまま、その後を付いて行くのだった。

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