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そうだダンジョンに潜ろう 22

その瞳はもう何も映していない。



そこからは一方的だった。

ボス個体は文字通り群の柱の様な存在だったようで、その指揮を失ったモンスター達は烏合の衆に成り果てた。


一目散に逃げ出すもの、何が起こったか理解できずその場から動かないもの、俺に向かって攻撃を仕掛けてくるもの。

さっきまでのまとまりのある、まるで1つの軍隊の様な動きは全くない。


各々が勝手に動き回っている。

襲いかかって来ているもの達もさっきの様な連携は全く見られず、俺に各個撃破されに来ているようだ。


遠距離からの攻撃も一切ない。

逃げに徹しているのか、魔力や気配も薄くなった様に視える。


向かってくるモンスターと、サンプルに数体遠距離のモンスターを討伐することにしよう。

そこからは一方的なものだった。


10数分後にはサンプル用のモンスターを討伐し、例の袋に詰めていた。

遠距離から攻撃していた個体はつるりとした甲殻に、背中部分に砲身の様な部位が存在していて、そこから魔力を打ち出していたようだ。


顔の左右部分にも小さく似たような器官があり、近づくとその器官で魔力の弾を連射してきたので、遠距離のスナイパーと近距離のサブマシンガンの様に運用方法が変わるのだろう。

益々軍隊じみた生態のモンスターである。


「今回はここまでにするか。」


外では半日経ったか経たないかぐらいか?

今回は戻る途中に海中があるので、少し早めに戻る事にしよう。


そこそこに価値のある素材に新たなモンスターの情報。

軽いストレス発散にしては中々の成果になったのではないだろうか?


ここまでやってたら上も文句を言うまい。

それに新たな素材で新たな研究が始まれば、ダンジョン産業に更なる発展を見込めるかも知れない。


研究者肌の面々には頑張ってもらわなくては…。

俺はこの後忙殺される事になる面々の顔を思い浮かべる。


俺のストレス発散から始まったダンジョン潜行。

大量の成果を抱えて、俺は帰路に付くのだった。

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