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そうだダンジョンに潜ろう 20

そんな気がした。



成程、俺はどうやら思い違いしていたらしい。

指揮棒の様に角を振るうものだからてっきり角さえ折れば指揮能力を失うものだと…。


予想はしていたが、ブラフまで使うのかこのモンスターは…。


「まるで1つの軍隊と戦っているみたいだな!」


魔力の爆撃に晒されながら飛んでくる方向、速さ、距離を測る。

1つ思い付いた事があるんだ。


「魔力ってのは本当に使い手次第でな…。」


両手で魔力を練って広げる。

魔力が伸びて板状になったそれで飛んでくる魔力を受け止めた。


身体の回転と魔力操作で弾が爆発する前に方向を変えて俺の魔力も乗せてボスに向かって射出。

外れてしまったが群れの中央部に着弾。


轟音と共に大きな衝撃が体を揺らす。

砂煙が晴れるとそこには、捲れた大地と無数のモンスターだったモノが転がっていた。


「うん、いいね。」


昆虫?甲殻類?型の為表情は良く分からないが、ボスの体が強張った気がした。


「やっぱりたまにはちゃんと戦闘するべきだな。結晶装備を使ってもいいが、それに依存する戦い方はあんまり良くない。基礎をちゃんと鍛えないと。」


魔王の時は仕事だったからね。


「それにこんな新たな技の習得にも繋がるしな。」


また遠距離からの攻撃が向かってくる。

さっきので要領は掴んだ。


今度はそれを飛んで来た方に返す。

勿論俺の魔力を上乗せしてだ。


遠くの方で爆発音。

離れた場所で渓谷の一部が削り取られたかのように抉れている。


当たったかどうかは定かではないが、少なくとも下手に長距離攻撃は出来なくなっただろう。

その証拠に奴らの戦術が明らかに変わった。


ボスは周囲の守りを固め、前線の厚みを増やした。

前線のモンスター達も下手に出てこない、完全に待ちの構え、守りの戦術に切り替えたようだ。


「それは悪手だろ。」


攻めていたからこそ俺の動きを制限出来ていたんだ。

それがないとなると...。


俺は全身に魔力を張り巡らせる。

地面蹴り群れの中へ飛び込んでいった。

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