そうだダンジョンに潜ろう 18
それは俺に近付くと衝撃を伴う爆発を起こした。
先程の羽音。
大きさは20cmくらいだろうか?
一瞬過ぎて良く分からなかったが、トゲトゲのカブトムシの様なモンスターが群れの隙間からこちらに飛び出してきた。
威力は中々。
鉄板位なら簡単に爆散させられそうな威力。
魔力でガードしていなかったら怪我していたかもしれない。
そのモンスターの甲殻と思われる棘状の破片が周辺に四散している所を見るに、爆発と破片の二段構えの攻撃なのだろう。
厄介な事この上ない。
こいつも回収して要研究だな。
毒でもあったらたまったものでは無い。
こんな初見殺しのようなものも持っているとは…。
近接戦闘用に察知能力を絞っていて良かった。
でないと大量のモンスターの気配に紛れて発見が遅れていた事だろう。
次の瞬間には遠くから魔力の反応がした。
思考を放棄し咄嗟に回避する。
轟音と共に俺がいた所に魔力を用いた攻撃が着弾する。
砂煙が立ち込め辺りの視界が悪くなる。
魔力察知と気配察知を活用し状況把握に努めようとするが、そうはさせまいと言わんばかりに群れが突っ込んでくる。
「遠距離もいるのか。本当に厄介だよ。」
魔力を膨張させ、その衝撃で砂煙を払う。
驚いた様子の群れの先頭集団だが、後ろから押されて前に出ざるをおえない。
これだけいれば一部くらい良いだろう。
右手に魔力を纏い円錐状にして、回転を加える。
魔力の弾ける音と共に空気がビリビリと振動し始める。
腰を落とし後ろ足に力を込めて地面を蹴る。
大きな衝撃音と共に俺の体は弾丸の様に飛び出し、ドリルの先端が集団の先頭にいた個体に当たる。
少しの抵抗感。
しかし、その抵抗を意に関せず。
そのまま貫き次の個体。
貫いて次、次、次。
目指すは指揮を執るボス個体。
その懐まで一直線に貫き進む。




