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そうだダンジョンに潜ろう 10

階段の奥には相変わらず真っ暗な闇が広がっていた。



奥の見えない真っ暗な階段を一歩一歩降りていく。

半分ほど降りた時、急に視界の先に光が見えた。


逆に背後は闇に包まれ、元のジャングルは見えない。

光の方からモンスターの気配を感じる。


魔力を隠しているみたいだが殺気がだだ漏れで、階段から降りてきて油断している人間を狩るタイプのモンスターのようだ。

所謂初見殺しを狙っているのだろう。


徘徊型ではなく待ち伏せを選んでいる辺り、そこまで強力なモンスターではなさそうだ。

今日の旧新宿駅ダンジョンの機嫌と深さ的に通常では現れないモンスターの出現も予測されるが、まあ誤差だろう。


そして新たなエリアに足を踏み入れた瞬間、そのモンスターは飛び掛かって来た。

横から来た不意打ちの一撃を前に跳んで躱す。


空中で体制を整え、背後を向きモンスターの正体を見る。

影のように輪郭はぼやけ、霧に目と口だけが浮かび上がっている様なモンスター。


アサシンシャドウと呼ばれる激マズモンスターだ。

まずこいつには基本的に物理攻撃が効かない。


こちらを攻撃しようとする一瞬のタイミングしか実体化しないからだ。

倒すと空気に溶ける様に消えて、魔力結晶だけを残す。


所謂スピリット系、倒すのが手間な割に素材が全くとれず、美味しくない危険度Ⅴのモンスターである。

ダンジョンによってはボスとして出てくるダンジョンも存在するが案の定人気がない。


俺もあんまりこの手のモンスターとは戦いたくはない。

右手にそれなりの量の魔力を集める。


アサシンシャドウは俺が魔力を集めているのに気付いたのか、何処かへ逃げようとしているようだ。

向かってきた相手を逃がす訳も無いので、その集めた魔力を弾にして投げつける。


「Gaaaaaaaaaa!!!」


耳障りな悲鳴と共にアサシンシャドウは魔力結晶を残して消えた。

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