そうだダンジョンに潜ろう 7
次の階層への階段を発見したのはこれから少し経ってからだった。
階段の前には3本の頭の生えたティラノサウルスの様なモンスター、トライデントティラノ。
奴がここのゲートキーパーらしい。
3本の首を支えるために大きくなった身体。
鈍重になるかと思うが、驚異的な足の筋肉で思っているよりも素早く動く。
油断しているとあっという間にあの大きな顎に噛み砕かれてお終いだ。
だがその巨体故に小回りが利かない。
まぁ、首が3本もあるので下手な回避では左右の首に食いつかれる危険性があるためには抜けないのだが...。
「「「Gaoooooon!」」」
3本の首が吠える。
簡単に狩れそうな獲物が来たことに喜ぶように。
トライデントティタノ。
危険度Ⅴ中位の中でも強力だと言われているモンスター。
潜行難易度の高い古代ジャングル型のダンジョンに出現し、その階層の難敵と言われるだけあり強力だがその硬い皮膚や爪、牙、骨は潜行者の装備に、頭部は一部の好事家がそのまま剥製にしたり、頭骨を飾るもの好きが高値で買い取る場合もある。
尻尾の肉は意外と美味いため、食材としても人気がある。
テールスープを特別メニューとして出してる店もあるくらいだ。
せっかくゲートキーパーとして出てきたんだ。
討伐して素材になってもらうことにしよう。
尻尾以外の肉はその辺のモンスターにでも食わせておけ。
ドスドスと大きく重い足音を鳴らしながらこちらに突っ込んでくるモンスター。
真ん中の首が俺を噛み砕こうと口を開く。
俺は閉じられてきた上顎と下顎の歯の隙間を掴む。
顎が閉じれないことに驚いた様子のモンスターは、左右からも攻撃を仕掛けようと首を伸ばす。
このモンスターは意外と首が伸びるのも初見殺しポイントの1つだろう。
咄嗟に下顎を蹴りバックステップで飛び退く。
飛び退いて奴を見る。
奴の目には先程までの驕りの感情が消えていた。




