そうだダンジョンに潜ろう 4
俺は期待に胸を膨らませながら次の階段を下りるだった。
降りた先は古代の息吹を感じさせるジャングルの様な場所だった。
ギャーギャーというやかましい何か分からない生き物の鳴き声、大型のモンスターの通った後。
3層目でここか…。
潜って来た時に機嫌がいいと思ったが、どうやら俺の思い違いだったようだ。
今回の機嫌はそんなに良くないらしい。
見渡す限りシダ植物が生い茂り、立っているだけで服が張り付くほど湿度が高く不愉快だ。
じっとしていても仕方がないので、次の階層に繋がる場所がないか探すため移動を開始する。
少し進むと、右側から植物のツタが伸びて来た。
高速で接近してきたそれを回避し、伸びて来た方に目を向けると、根っこを足の様に動かしながらこちらに向かってくる巨大なウツボカズラに似た植物モンスターが向かって来ていた。
植物型のモンスターか…。
現れたのはマンイーターネペンテス。
危険度Ⅳ前半のモンスターで、植物とは思えない移動能力と攻撃性を持つ。
主な攻撃は先程の様なツタを使った拘束や打撃。
溜めている消化液をかけてくる攻撃などがある。
消化液には麻痺効果があり、まともに浴びると生半可な耐性では防ぎきれない。
特に厄介なのが拘束してくる攻撃で、最悪そのまま消化液の溜まった消化器官に突っ込まれる可能性がある。
これをされると麻痺して動けない状態で、何とか脱出を図らないといけなくなってしまう。
生きたまま溶かされて死ぬなんて、あまり考えたくない事だ。
夥しい数のツタを振り回しながらマンイーターネペンテスがこちらに迫る。
俺は少し強めに魔力を練って手の平に集める。
その魔力を握り込み、弾倉に見立て、人差し指の先から打ち出していく。
1発目が命中。
袋の部分を貫通し、その穴から消化液が漏れ出す。
その衝撃にモンスターは怯んだ。
2発、3発と次々と当たり、モンスターの体は穴だらけになっていく。
練った魔力を打ち終わる頃にはモンスターの残骸と魔力結晶しか残っていなかった。




