学園の生徒達 3
俺はまたもや頭を悩ませながら訓練に参加するメンバーの名簿を開くのだった。
時が過ぎ午前10時、ついに実践訓練の時間がやって来た。
今現在我々は訓練予定地の浅草ダンジョンの前に集まっており、大変申し訳ないが一般の潜行を禁止し閉鎖状態にしている。
最初の頃こそ抗議の声も上がったが流石に4年目となると受け入れられたようで、今では一種のイベントの様な様相を呈している。
テレビ取材やニュース系の実況者、ただ観戦する人等で閉鎖範囲の外はまあまあな盛り上がりを見せている。
中には商売をしている者もいて、飲食やアクセサリー等の販売をしていて軽くお祭りのような状態だ。
3年目の時にアルコールの販売は禁止にした。
1年生の面々は緊張した面持ちで整列している。
ダンジョンに初めて潜る者がほとんどだ、これもしょうがないだろう。
しかし、過度の緊張は本人のパフォーマンスを著しく落とす事になる。
彼等彼女等には是非とも学んだ知識と自身のポテンシャルを存分に発揮してもらいたい。
そんな緊張した状態の中で、自信満々な表情で並ぶ少年がいた。
田嶋 剣。
16歳で同年代より一回り以上大きな体格で戦闘訓練で優秀な成績をもち、座学でもなかなかの成績を収めている。
彼は中学を卒業後すぐにダンジョン学園への入学を希望し合格した。
担当の教師によると彼はダンジョンに潜る事に並々ならぬ情熱を持っており、そのために入学したと豪語しているそうだ。
得物は長剣と盾。
ダンジョンに潜る者に一番多いスタンダードな戦闘スタイルをとるようだ。
彼のパーティーはその影響からか、他のパーティーに比べて比較的落ち着いているように見える。
潜行難易度の低いこのダンジョンであれば今までの訓練の成果を遺憾なく発揮し、問題なく良い成績を収めてくれることだろう。
彼等はある程度目を離していても大丈夫そうだ。




