あの後とこれからと 11
はてさてどうしたものか…。
勿論問題はそれだけではない。
もっと深刻な人材不足の方は全く解決の糸口が見えない。
潜行者免許の取得条件の緩和や年齢制限を下げる等考えられるが、前者はダンジョン内のマナー低下による治安低下の恐れがあり、後者は後者でめんどくさい問題が起こる事は分かり切っている。
それは潜る者の問題もあるが、その保護者が出てくる問題になる可能性がとても高い。
今でさえクレームを入れてくる人間がいるんだ。
それに足してモンスターペアレントの相手何かしてられない。
今も毎日のように理不尽な輩の相手をさせられる受付と事務員の事を思うと同情を禁じ得ない。
学園の定員を増やす案もあるにはあるのだが、それをすると全体的なレベルが低下するかもしれないという懸念がある。
それをするにしても、もう少し色々と教育環境を整えてあげないといけないだろう。
大体、座学はともかく実践戦闘を教えられる人材がいない。
結局ここでも人材不足の問題に直面するのだ。
俺は定期的に実践演習と称して学生を引き連れダンジョンに潜る授業はあるのだが、日頃の模擬訓練で教えてあげられる人物となるとかなり制限されてしまう。
現状は第二部隊の隊員の日程を無理矢理開けて来てもらって、学生たちに指導してもらっている。
これに関してもかなり負担があるらしく、どうにかならないかと義重殿から意見をもらっている。
あちらを立てればこちらが立たない。
まったく頭の痛い話である。
「どうにかならないものか…。」
「お悩みの様ですね。後程コーヒーをお入れしますね。」
「ああ、ありがとう。」
何はともあれ、人員の問題はすぐに解決する問題じゃない。
取り敢えず今は目の前の問題から解決していくしかないだろう。




