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元教え子 東 紅 21

傍らには魔力結晶が落ちていたので、最初の一撃で仕留められたようだ。



一瞬目線を紅が戦っている方へと向ける。

モンスターの剣戟を弾き、躱し、隙を見ては反撃している。

戦いは終始彼女が優勢に進んでいる様だ。


奥の檻に目をやると、その中には5人の女性が座り込んでいた。

皆突然の事に驚いているのか、目を見開いて固まっている。


檻に近づき声を掛ける。


「ダンジョン対策本部の只野です。皆さんの救助に来ました。」

「只野さん!?第一部隊隊長の!?」

「私たち助かるんですね…。」


檻の中の彼女達から喜びや安堵の声が上がる。

どれ位ここに監禁されていたか分からないが意識もハッキリしていて、顔色も悪くない。

捕まって然程時間が経ってないのか、彼女達に何か特別な事があるのか…。


気にはなるが今では無いな。

後の調べは別の部署の仕事なので、俺は報告を受けてから考えるとしよう。

取り敢えず彼女達を檻から出そう。


「後程救助隊の本隊が到着します。我々はモンスターを殲滅しつつ残りの行方不明者を探しまので、もう暫くのご辛抱をお願いします。」


檻を左右にこじ開けながら現状を伝える。

この時とんでもない顔で見られたが気にしないでおく。


「”紅蓮斬(ぐれんざん)„!」


紅が発した言霊と共に熱を感じその方向を見ると、炎の増した刃が鎧の胴体を横に焼き切っていた。

鎧が音を立てて崩れ落ちる。


「お疲れ様、魔力ストックの確認と調整が終わり次第次に向かう。疲れてないか?」

「ありがとうございます!疲れは大丈夫ですが、装備の魔力を使い過ぎました。Ⅱ位結晶3つ分補充すれば問題なく運用出来るかと。」

「わかった。補充次第出るぞ。」

「了解です!」


俺は彼女が魔力を補充している間に少しでも情報を得るべく、檻に閉じ込められていた女性達に再び話しかけた。

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