表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/188

元教え子 東 紅 16

3番目の扉を蹴破り中へと突入した。



中を見る、中にモンスターはおらず、人が3人倒れている。


「生存者の状態を確認後、直ぐに次に行くぞ。」

「はい!」


彼等も衰弱しているが、命に別状はない。

確認後、直ぐに移動し入ってきた扉から見て左の一番奥の部屋へ。


ここにも3人の人がいたが、モンスターもいた。

彼等を囲むように浮遊しているモンスターはゴースト、奴らは魔力を介した攻撃でないと倒せない。

魔力が扱えない者にとっては非常に厄介な存在だ。

それが4体。


右手から肩にかけて魔力で覆い右に一回転。

ゴーストが漂っている位置に合わせ3割程の力で裏拳を放つ。


回転と腕の振りに寄って伸ばされた魔力が飛んでいき、1体にぶつかる。

衝突音と共に当たったゴーストはそのまま掻き消え、勢いそのままに2体目、その個体も抵抗なく消滅、3体目は少し抵抗を感じたが一瞬勢いが落ちただけ、4体目に当たって魔力は消えたが、この部屋にもうゴーストは居なくなっていた。


「…もう先生だけでいいんじゃないですかね?」

「そんな事はない、一人と二人では出来ることが全然違うからな。話は後だ、安否を確認して次に移るぞ。」


上司に言われたからというのもあるが、実際一人で出来ることは限られる。

俺の出来る範囲が広いと言うだけだ。


驚いた事に、ここにいた人達は弱ってはいたものの、意識があった。

流石に喋れる余裕は無いのか、辛そうな表情で壁にもたれ掛かっている。


「魔力欠乏の方だな、魔力剤と水を彼等に。」

「はい、キツイと思いますが何とか飲み込んで下さい。」


彼等に魔力の回復を助ける魔力剤と水を渡して貰う。

この魔力剤、滅茶苦茶苦い、錠剤になってて飲み易いのだが、飲んだあと胃から込み上げてくる何とも言えない感じが…。


「安心してください、今救助部隊が此方に向かっています。絶対に助かりますからね。」


紅が優しく彼等に声を掛けるのを背中越しに聞きながら、俺は第二部隊が早く到着するのを願うのだった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ