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只野、隊長達のお願い聞いて周るってよ 第四第八部隊素材納品依頼 15

そして数分後、そこには四角形の物体がエンジン音を立てながら宙に浮いた状態で静止していた。



周りの作業員から歓声が上がる。

土倉(つちくら)も嬉しいのか両拳を胸の前で構えて感無量な様子。


「よっしゃあ!ついに安定に成功したぞ!」

「手間取らせやがって!こんちくしょうめ!」

「やったー!」


皆が思い思いの喜びの感情を爆発させている。

起動途中から布が捲りあがり機械と中の作業員を包んだと思ったら四角形の形で固定され3mほど浮かびだした。


中の様子は伺えないが入った作業員は無事なようで、他の作業員が端末で連絡を取っているのが見える。

布に包まれた瞬間魔力の反応が分かりずらくなったため、これは十中八九魔力遮断の効果を機械的に再現したのだろう。


「凄いな、魔力方面のステルス装置的なものか?」

「残念ながら違うね。移動実験に移行するよ!」

「「「了解です!」」」


返事と共にゆっくりと例の装置が空中を動き出す。

なるほど、空中で移動もできるのか。


「まだ試験段階だけどこれは空中移動式のダンジョン観測所だよ。今の所魔力の遮断効果と少しの移動能力しか付けれてないけど、いずれはステルス能力とモンスター忌避能力を付けて最高高度、機動力、積載能力も上げて移動式観測所にするつもりさ。これが完成した暁には、ダンジョン管理に割く人員を大幅に削減できる見込みだよ!そうすればいつか頭領の目標も…!名付けて試験型空中移動型観測所ver3!」

「1と2がどうなったのか気になるところだが上手く行きそうで良かったよ。…何て言うか、ありがとうな。」

「好奇心の延長線さ!気にすんな!ここまでくれば後は回数試すだけ!完成は割と早いかもしれないよ!」


快活に笑う彼女は本当に嬉しそうだ。

確かにこれが完成すれば洞窟型ダンジョンでない限り空中から広い範囲を観測できるため、より少人数で効率の良い管理が出来るだろう。


しかも彼女の口ぶりではモンスターに認識されない仕様も追加するらしい。

安全性もある程度確保できるならとてもいい事だ。


何はともあれ、これにて俺がここでする事は終了した。

今日はこのまま直接帰っても良いと言われたが俺だけそういう訳にはいくまい。


本部に向かう途中でまた甘い物でも買って行こう。

作業員の歓声が聞こえる中そんな事を思うのだった。

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