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只野、隊長達のお願い聞いて周るってよ 第三第六第七部隊隊長訓練編 2 ※第三者視点

只野は頷き構えをとると、手招きをする様に合図を送った。



一瞬の静寂の後、3人が素早く動き只野(ただの)を取り囲むように動く。

只野は動かずただその動きを見ている。


正面に騎士道(きしどう)、左方面に蜜園(みつぞの)、後方の死角に月隠(つきごもり)といった布陣だ。

騎士道が大楯を展開し突撃の構えをとる。


「~♪~~♪」


訓練室に蜜園の唄が響く。

魔力を込めた特別な唄は味方の士気の高揚の効果だけでなく、不思議な事に攻撃の威力や動きのキレ、ダメージの減少などの効果が確認されている。


月隠は魔力と気配を隠し動くタイミングを狙っている。

只野は動かず、静かに佇んで構えている。


「はぁ!」


騎士道が大楯を前に構え走り出す。

少し遅れて蜜園が前進し、この後の展開次第で動ける位置に移動し盾を構え只野を見据えた。


只野と騎士道がぶつかり衝撃音が響く。

騎士道はこめかみに血管が浮かぶほど力を入れ食いしばり盾を押すがびくともせず、表情一つ変える事無く片手で受け止めていた。


「っ!!」


背後にいた月隠が飛び上がり両手に握ったナイフを突き立てる様に振り下ろすが次の瞬間には吹き飛ばされ、壁に向かって飛ばされていた。

態勢を整え衝撃を殺しながら壁に着地した月隠はそのまま壁を走りながらまた気配を消し潜伏する。


「はぁ!」


一瞬意識が逸れたのをチャンスと見て蜜園が片手斧を振りかぶる。

常人では反応しきれない速度で振り下ろされたそれは、一瞥をすることも無く只野のもう片方の手の人差し指と中指で受け止めらる。


「やっぱあんた人間やめてるでしょ。」

「そんな事は無いんだがな、最近よく言われるよ。」

「ハッハッハ!動画のコメントにも結構な言われようだったみたいだね!」

「それは初耳かもしれん。」


2人共必死の形相で自らの得物に力を込めているがびくともしない様子。

この隙に再度月隠が背後からの一撃を狙うがまたしても吹き飛ばされ、先程と同じ結果になってしまう。


現状は3人掛かりでやっと均衡している様に見えた。

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