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只野、隊長達のお願い聞いて周るってよ 第五部隊隊長 白金 瑠璃華編 16

俺は心の中でそう呟き、海のように広がる目の前の水場を眺めた。



静かに水面が揺れる水辺の縁に立つ。

水に手を入れ魔力を探る。


流石に水の中の気配までは探れないので少々手こずる。

大小様々な魔力を感じるが、ここの中心と思われる深場から明らかに巨大な魔力を感じる。


そこに近付く魔力は無く、中央の大きな魔力を持つモンスターを恐れているようだ。

十中八九あれがシーサーペントだろう。


「おそらく発見した。直接見たわけではないから確定とは言えないがターゲットだろう。今から挑発して誘い出すから、白金(しろがね)は防御を、撮影班は絶対前には出るなよ。」

「承知しましたわ。」

「「「「「了解です!」」」」」


海でもないのにシーとは如何に?と思わないでもないが、先行者に分かりやすくその脅威が伝わるなら良いだろう。

魔力を動かしターゲットと思われる巨大な魔力を持つモンスターに触れ、周辺に魔力を広げる。


縄張り意識の高いモンスターであるシーサーペントであれば、知らない魔力が急に縄張りに現れこんな動きをすれば確実に動くだろう。

少なくとも様子を見るべく何かしらのリアクションがあるはずだ。


案の定俺の魔力に反応したのか、広げた魔力に向かって攻撃を繰り出し暴れ始めた。

俺の魔力が相当目障りらしくそれを散らす様に暴れ狂っている。


散らされた魔力を再度固める、シーサーペントに散らされる、他の場所で再度固める、素早く反応し散らされる。

何だか猫じゃらしみたいで楽しくなってきた。


だが向こうは楽しくなかったみたいだ。

俺がおちょくっている事に気付いたらしい。


辺りを探るような動きをすると魔力の出所を掴んだのか、こちらに向かって猛スピードで一直線に向かってくる。

少々残念だ。


そんな事を思っていたら水面が盛り上がり、次の瞬間には水飛沫を上げながら巨大なモンスターが現れる。

その巨大な体は鱗に覆われ、口には人程のサイズの牙が生え、蛇のような体の背中を沿うようにヒレが生えていて爬虫類特有の感情を感じられない瞳からは確かに怒りを感じる。


「Syaaaaaaaaaaaa!!」


こちらに怒りの咆哮を上げシーサーペントが現れた。

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