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只野、隊長達のお願い聞いて周るってよ 第五部隊隊長 白金 瑠璃華編 11

同行している動画班の囁きを聞きながらそう思った。



動画撮影の専門家が言うのならば仕方がないので、改めてアイアンビートルを探して討伐する事にする。

さいわいな事にターゲットの図体はでかいし俺の魔力探知もあるので探すのにそんなに苦労はしないだろう。


早速周りの気配と魔力に注意を払う。

大小様々なものがヒットし、中にはアイアンビートルらしき反応も複数捉えた。


そしてこちらに接近してくる気配を捉える。

どうやら飛び散った肉と血の匂いに釣られて別のモンスターがやって来たようだ。


その方向を見やる。

アイアンビートの緑色の甲殻とは違い赤茶色の甲殻に身を包み、先端がとがり真っ直ぐに伸びた長い一本の角が特徴のモンスターが真っ直ぐこちらに向かって飛んで来るのが見える。


フライングビートルと名付けられたモンスター。

大きさはアイアンビートルの一回り程小さいが、アイアンビートルの様な堅く重い甲殻の防御力を捨て、飛行による素早い機動力とその鋭い角による攻撃力に特化したモンスターだ。


最高時速は180㎞以上、個体により結構差があるので正確な数字は出ていないらしい。

そのスピードとアイアンビートル程ではないが中々の重量から繰り出される一撃はかなり強力で、当たり所が悪ければアイアンビートルの甲殻すら貫通し、油断して不意打ちなんて受けようものなら一撃で風穴の開いた帰らぬ人になってしまう事だろう。


まだ結構な距離があるというのにこちらに気付いたのか、フライングビートルは空中で力を溜める様な動作に入る。

こちらに狙いを定め、自慢の突進攻撃を繰り出す気らしい。


「フライングビートルだ、皆気を付けろ。」


皆に声を掛け、身体に魔力を纏い一歩前に出る。

俺に発見された事に気付いたのか、フライングビートルは俺に狙いをつけ溜めた力を解き放ち猛スピードでこちらに突っ込んでくる。


グングンその姿は大きくなり、不快な羽音と太く長い針のような角が近づいてくる。

俺は半身になり左手を前に出し構えると、フライングビートルを迎え撃つ体制に入った。


モンスターの鋭角が目の前に迫る。

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