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ダンジョン潜行者組織代表対抗戦 54

竜胆はその後難なく相手を全員打ちのめし無事勝利した。



そろそろ俺の出番かといった時、会場がにわかに騒がしくなってくる。

会場の方を見てみると次の対戦相手である潜行者のチームに別の潜行者チームが絡んでいる模様。


今までと違いその場にいるチームの数は多い。

これは残りのチーム全てを集めているのでその通りなのだが何か情報の錯誤があったようだ。


絡まれた方は困惑している様子で、絡んでいる方は一方的に捲し立てている。

一応いる審判の人も仲裁するかどうか悩んでいる様子だ。


この手の輩は静止するにしても何をしてくるか分からないため難しい判断かもしれないがそこは割って入ってほしいものである。

これでは進行にも支障が出てしまうので俺が間に入る事にする。


一応3位のチームでおそらくこの中で一番順位が高かったために絡まれてる方も事態が分かっていないみたいなので、先ずは話を聞いてみなければなるまい。


「どうかしたのか?」

「すいません只野さん、どうやらあちらの潜行者チームがどうしても只野さんと戦いたいらしくて…。その対戦相手であるチームに変わるよう要求しているみたいなんです。」


審判を任されている男性に話しかけるとその様な内容が返って来た。

何と言うか呆れたものである。


だが要求は分かり易く、解決方法は思ったより単純だ。

向こうの話を聞くにこの中から1チームだけと戦うのかと誤解している様で、その誤解を解いてあげればいいだけである。


「どうなってんだよ!何でこんなに集められてるんだよ!」

「そんなの自分に言われても分かる訳ないでしょう。自分に絡む前に運営の方に聞いてみたらいいじゃないですか!」

「どうやら誤認がある様子なので正しますね。」

「「!!」」


俺のその言葉に一同驚いたようにこちらを見る。

審判には分かる様にしていたので気付いてもらえたが、軽めに気配を消していたので驚いた様子。


「最終試合は私対ここにいる全チームで行います。」


俺の言葉で会場にどよめきが広がる。

一部潜行者は侮られていると思っているのか怒りの表情も隠さずに睨みつけてくる。


「嘗めてるのか!こっちは100人近くいるんだぞ!」

「ええ。」

「そーだ!あんたがいくら強いからってバカにしてるのか!」

「その事でしたら何ならまだ足りないと思っています。よろしければ負けた方々も納得がいってなかったら参加していただいてもかまいませんよ。」


俺のその言葉を聞き会場に潜行者達が入ってくる。

その者達は口々に勝確だの流石に余裕だの好きなように言ってくれている。


「おいおい良いのかよ負けてから多すぎたとか言い訳すんなよな。」


最近よく見る顔、炎上系ダンtuberの常日頃 勝だったか?

負ける事など一切考えていないのか試合開始の合図が出たにも関わらずニヤニヤとこちらを見て何やら色々と言ってきている。


「御託はいいからさっさとかかってきたらどうだ?」


俺のその一言により総勢100人を超える潜行者が襲い掛かって来た。

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