表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
166/197

ダンジョン潜行者組織代表対抗戦 51 蜜園vs一回戦10位チーム ※三人称

蜜園は静かにつぶやくと猫の様な黄金色の瞳を相手に向けた。



そこからはあっと言う間の出来事だった。

2人目を戦闘不能にした後すぐさま方手斧の一撃で3人目を吹き飛ばしまたしても一撃で戦闘不能にしてしまった。


相手は気付けば最初に反応できた潜行者とその相棒である2人だけになってしまった。

2人は急いで距離を取ろうと地面を蹴る。


「おい!第三部隊の隊長はバッファーって話じゃなかったのか!」

「今はそんな事は成してる場合か!自分に掛けてるんだろうよ!”土塊弾(つちくれのたま)”!」


牽制に放った言霊は蜜園(みつぞの)の持つ右手の盾で奇麗に受け流されドームの壁を汚すだけに終わる。

次の瞬間彼女の眼光の残光を残しぶれて消え、いつの間にか牽制を放った潜行者の目の前に現れる。


「なっ!?」

「遅い!」


相手の潜行者は咄嗟に防御しようと魔力を集めようとしたが、その前に蜜園の左拳によるボディブローを受け地面に沈む。

いつの間に圧縮したのかその手には斧は握られていなかった。


「アンタが最後よ。今なら降参すれば怪我はしないわよ。」

「挑発のつもりかっ…!」


一瞬のうちにチームを制圧された驚きからか、それとも反応が遅れてしまった事への不甲斐なさからか。

彼は武器を降ろし悔しそうに拳を握っている。


「ただ事実を述べたまでよ。今からアタシとやり合ってもアンタに勝ち目が無いのは分かるでしょ?」

「ああ、そうだな。」

「じゃあさっさと武器を捨てて降参して「だが!戦いもせず降参なんて出来ない!信じて組んでくれたチームや観てくれているファンのためにも!」」

「…あっそ。」


演技じみた動きで宣う彼に蜜園は呆れた表情でそう返すとゆっくりと彼の方へ歩き出す。

その間にも遠距離から言霊が放たれてくるが、その悉くを涼しい顔をしながら盾ひとつで受け流し遂に目の前まで迫る。


「何か言っておきたい事は?」

「ゼーッゼーッ…この化け物め。」


激しく肩で息をする彼はその言葉を最後に彼は魔力切れで地面に倒れ込む。

蜜園は倒れそうな彼を片手で支えるとゆっくりと地面に寝かせた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ