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ダンジョン潜行者組織代表対抗戦 50 蜜園vs一回戦10位チーム ※三人称

そんな事を思っている間に二回戦第二試合の開始の宣誓が聞こえた。



相手は一回戦で10位の成績を収めた配信者のチームであり世間ではかなり有名な2つのグループが手を組んだチームで、無所属としては上位の実力者の集まりだ。

先程の試合を見たからかそれともその高い実力故か、油断なく己の武器を構えている。


対する蜜園(みつぞの)は武器も構えず腕を組み余裕そうな笑みを浮かべている。

何やら機嫌の良さそうな彼女に相手の1人が問いかける。


「随分と機嫌が良さそうだな。試合はもう始まってるんだぜ。構えないのか?」

「攻撃したいならお先にどうぞ。最初から結晶装備を展開してると一方的になっちゃうでしょ。だから展開してないの。」

「おいおい余裕かよ。なら遠慮はしないがこっちは飛び道具なんだ。せめて防御はしっかりしてくれよな。」


そう言い終わるや否や話していない4人から弓や言霊による遠距離攻撃が殺到し、着弾地点に砂煙が上がり蜂谷の姿が見えなくなる。

相手のチームは油断する事無く武器を構えたまま土煙が晴れるのを待つ。


「やったか?」

「フラグやめろと言いたいところだが流石に1人相手にやり過ぎたかもな。すいません医療班の手配お願いします。」


少し待ったが動きが無いことから彼らからは弛緩した空気が広がる。

だが砂煙が晴れた時そこに彼女の姿は無かった。


「!?おい油断するな!相手がいないぞ!」

「何!?」

「どこに行ったんだ!?」

「まずは1人」

「へ?」


頭上から振り下ろされた片手斧の一撃で相手チームの1人が沈む。

突然の出来事に反応が出来たのは最初に気付いた1人だけだった。


「安心して峰打ちよ。」

「っ散開しろ!固まっていると危険だ!」

「良い判断ね、だけど遅いわ。」


その言葉と共に瞬間的に彼女の右手に丸盾の三方向から丸い凹みのあるヴァイキングシールドが展開し、近くにいた男を中央の金属部分で殴り飛ばした。

男はごろごろと転がり立ち上がれそうになく1人目同様戦闘継続不能に陥った。


「2人目。」


蜜園は静かにつぶやくと猫の様な黄金色の瞳を相手に向けた。

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