ダンジョン潜行者組織代表対抗戦 46 蜂谷vs一回戦11位チーム ※三人称
お疲れ様です。
作者のコネコ〇です。
ここまで本作をご覧いただきありがとうございます。
嬉しい事にたくさんの方々が読んでいただきランキングにも乗る事も出来てとても嬉しいです。
これも一重に読んで下さっている読者の皆様のおかげです。
本当にありがとうございます。
さて話は変わるのですが、今回からバトルシーンに入っていく段階になるのですが三人称に挑戦しようかなと思いましてこの話は三人称で書いてみようと思う次第です。
三人称視点での話は初めて書くので私の練習にお付き合いいただけると幸いでございます。
今後も三人称になる場合はエピソードタイトルに※を付けて分かりやすくしていきますのでよろしくお願いします。
長くなり(話数的にも)恐縮ですが今後とも本作をよろしくお願いします。
対策本部代表 蜂谷 対 一回戦11位のチームの試合が始まろうとしていた。
ダンジョンでのトラブルという形で幕を下ろした代表対抗戦第一回戦。
その結果は全チーム二回戦に上がるという事、順位は付かないが対策本部のチームと戦い勝つことが出来れば商品が貰えるイベントとなった。
その第一試合。
ギルド連盟側からは男女混合の安定感に定評のある一回戦で11位だったチームの5人。
それに対して対策本部側から出て来たのは小柄な少女蜂谷 姫1人のみ。
その事に会場は騒めきに包まれる。
「おい、どういう事だよ。遅れてるのか?ふんっ対策本部連中は時間も守れないらしいな。」
大楯を背負った大柄な男が不機嫌そうに鼻を鳴らし少女を問い詰める。
「え~だっておじさん達結晶装備を圧縮出来ないザコザコじゃ~ん。今時卒業したての部隊員でも出来る事が出来ない時点でお察しだし~。それとも結晶装備じゃないのかにゃ~?それだと余計話にならないから回れ右して帰った方が恥かかなくて済むよ。プププ~。」
「何だとこのガキ!」
片手で口元を隠し笑う仕草と人を小ばかにした言動に大楯を背負った男はこめかみに青筋を作りながら激高し威圧する様に叫ぶ。
「落ち着け楯安い挑発に乗るんじゃない。大体5対1なら俺達が断然有利だ。このまま来ないなら来ないで勝って商品をいただこうじゃないか。」
「…チッそれもそうだな。おいガキ!覚悟しとけよ!」
「君もあんまり挑発しないでくれ。俺達はこれでも結構強いんだぜ?」
冷静さを欠いた仲間を落ち着かせたリーダーと思われる小楯とショートソードを装備した男はやれやれといった風に語ると下がろうとする。
その男が下がる前に蜂谷が一言を放つ。
「いや事実だから言ったまでだよ。この際だから言っておくね。この試合 姫1人で片付けちゃうつもりだから。」
「何だと?」
この言葉にリーダーの男は眉をしかめて聞き返す。
「聞こえなかった?おじさん達程度なら姫1人で十分だって言ったんだよ♪きっと相手にもならないね♪」
流石に聞き捨てならなかったのか、リーダーの男は青筋を浮かべ問いかける。
「俺達相手に1人で十分だと?」
「そうだよ♪」
「相手にもならないだとっ!」
「うん♪」
「俺達はギルド連盟の潜行者だぞ!お役所仕事しか出来ない対策本部が!嘗めるのもいい加減n「嘗めてるのはそっちだろ。」!!」
先程まで機嫌よさげに話していた相手とは思えない底冷えするような低い声に男の勢いが止まる。
「いい加減世間で 姫のお兄ちゃんや仲間が馬鹿にされるの我慢の限界なんだよね。お兄ちゃんが優しくて皆を抑えてられるから今が成り立ってるのそろそろ気付いた方が良いよ?あ、分かんないか弱いから♪」
言いたい事を言ったからかまた先程までの様な調子に戻る蜂谷。
その豹変ぶりに驚いたのか、相手のチームは呆然とした様子で少女を眺めている。
「まぁ今のは聞かなかった事にしてあげるね♪取り敢えず御託はいいからさっさと始めようよ♪」
そう言うと蜂谷は自身の結晶装備であるナックルダスターを展開し構える。
それと同時に相手は反応し各々の武器を構える。
それを見た審判が合図を出し第一試合の戦いの火蓋が切られた。




