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ダンジョン潜行者組織代表対抗戦 40

この後でもうひと波乱ありそうな予感を感じ俺は何とも言えない気持ちになるのだった。



少し経ち無事集計作業が終わり結果発表がなされた。

俺達のチームはカマキリの件もあり余裕の1位だ。


2位は蜜園(みつぞの)の率いる対策本部チームBで3位はギルド所属のチームレグルスだった。

上に進めるのは上位10チームまでとなっている為ここで脱落のチームが出てくるのだが…。


「あんな事があって納得できるか!」

「おかしいでしょ!ちゃんと数えたの!」

「俺達のチームが負けるはずないだろ!いい加減にしろ!」


案の定漏れたチームが抗議をする結果になっている。

ここまで予想通りになると何だか呆れを通り越して無の感情になって来た。


彼等は口々に職員に詰め寄り各々言いたい放題主張をし続けている。

詰め寄られている職員には同情を禁じ得ない。


「大体なんだよこのふざけたスコアの差は!おかしいだろ!何かしたんじゃないか!」

「そうよ!特に何よこの対策本部チームの数字!」

「そうだ!この短時間にこんな稼げる訳ないだろ!いい加減にしろ!」


おや?何やらおかしな方に風向きが変わってきていないか?

それに今抗議している人達の中に何やら見覚えのある顔がある。


何処だっただろうか、直接話している者なら覚えていると思うのだが思い出せない。

しかしあの若者の見た目と声は最近見た気が…。


「お気持ちは分かるのですがこの数字はきちんと計ったものでしt「嘘をつくな!普通に潜ってこんなに回収できるわけないだろ!」


その若者は職員の話に食い気味に反応し信じもせず噛みついている。

その異様な熱の入り様に一緒に抗議していた周りの者達も少し戸惑いだしている。


「そうだ!最強の俺がこんな結果なのに雑魚の対策本部の部隊がこんなに集められるわけがない!これは不正があったに違いない!おい!視聴者今からこの俺常日頃 勝(つねひごろ まさる)がこの大会の不正を白日の下に晒してやるからな!」


そんな事を大声で発し、スマートフォンのカメラを構えていると思われる他のメンバーの方に向かって大げさな身振りでアピールしている。

どうやら彼はダンtuberのようだ。


ところでこの小僧今何と言った?

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