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ダンジョン潜行者組織代表対抗戦 37

俺は周りに誰もいなくなった事を確認し、ある人物に電話を掛けるのだった。



電話を掛けた相手はすぐに出てくれた。

こちらの提案も快く受け入れてくれたためこの後の動きもスムーズに行ける為とても助かる。


断られた場合の事も考えたがその懸念が無くなったのはありがたい。

俺は電話を切りそのまま大会運営事務所代わりにもなっている納品所に向かうため足を向けた。


ダンジョン内の気配で察していた通り全ての潜行者が一度外に出て待機している状態のため、遠目で見る限りでも中々の人数が納品所前で待機している事が見える。

中の状態はあまり考えたくないな…。


まだ少し距離があるがここにも喧騒が聞こえてくる事から何かしらあったのでは無いかと予想が出来てしまう。

クレームとかだったら可哀想だな…。


もしそうだとしたら同情を禁じ得ない。

ダンジョンの性質上ある程度のトラブルはあって当たり前であり、それは完全な自己責任なんだが中には他責に走る者もいるのが現状だ。


気持ちは分からなくもない。

ダンジョンのトラブルとは理不尽なものが多いため、それを覚悟していてもいざ自分がその目に会ったら納得出来ないのも分からなくはない。


今回は競技中にいきなりダンジョンが閉鎖された事への抗議かと思われる。

一度納品しもう一度潜ろうとしたら潜れませんでは納得いかない者も出てくるだろう。


それだとしたらルールの問題かもしれないな。

最初から潜るのは一度だけのルールにしておけばこんな事にはならなかったかもしれない。


しかしそのせいで無茶な潜行をした挙句怪我人、最悪の場合死人が出ては元も子もない。

ルール作りとは何とも難しい事か、初めての試みなら尚の事だろう。


まぁ、だからと言って納得するしないは別問題な訳で…。

静かに目立たない様に納品所に入り中の様子を見ると予想通り。


何人かの潜行者が受付に抗議している様だった。

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