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ダンジョン潜行者組織代表対抗戦 36

背後からは蜂谷(はちや)の笑い声が聞こえていた。



そんなに威圧感があったのだろうか。

懐かしい気持ちになっていただけでそんな風に思われるとは…。


少し傷付いたがおかげで水藻(みなも)が大人しくなってくれたのなら良しとしよう。

本当に良いのか?まあいいか…。


有り難い事に先程の事で月隠(つきごもり)も冷静になってくれたようだ。

先程まで聞こえていた呪詛が聞こえないのがその証拠だろう。


怪我の功名と言うか何と言うか、やるべき事が減ったのはいい事だと思おう。

2人が落ち着いた今、他にやるべきことは沢山あるのだから。


「取り敢えず運営の方に一回戦の終了する様に言って来る。それまで皆は待機しておいてくれ。」

「了解ですねぇ。しかし事情があるとはいえあまり強引に事を進めたら他の潜行者からクレームが入りませんかねぇ?」

「そうだな。そういった者も出ては来るだろうな。」

「では如何するんですかねぇ?先程の様に厄介な連中は少なからずいますよぉ。」

「まぁどうにかするさ。2人もご苦労、水藻と一緒に詰所に行って休んでてくれ。水藻は詰所にいるメンバーに俺が運営に行くことを伝えておいてくれ。」

「「はっ!承知しました!」」

「了解しましたねぇ。」


水藻とそれを抑えていた部隊員から了承の返事をもらい後ろを振り返る。

自分に意識が気が向いたと察したのか僅かに身じろぎしこちらをじっと見ている。


「月隠は蜜園(みつぞの)達のチームにこの事を伝えに行ってくれないか。後程合流して軽く情報共有をしたい旨を伝えてくれ。来るのは1人でいい。」

「…承知致しました我が君。…ご武運を。」


相変わらず全身を覆う服装と中性的な声で性別不明の月隠はそう言うと煙の様に消えてしまった。

俺のお願い通り会場の何処かにいるもう片方の代表チームを探しに行ったのだろう。


彼?彼女?の機動力があれば合流にはさほど時間は掛からないだろう。

俺は周りに誰もいなくなった事を確認し、ある人物に電話を掛けるのだった。

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