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ダンジョン潜行者組織代表対抗戦 31

それをする前に怪我をさせない様に肩を抑え止めさせるのだった。



ダンジョンでの事態は既に収束した事を伝え、責任者に外の事態の収束を手伝ってもらえるよう声を掛ける。

彼も止めたかったが隊長である水藻(みなも)がいるため、出て行きたくても行けなかったらしい。


蜂谷(はちや)も同じくらい強いし何なら近く(責任者の真後ろ)に月隠(つきごもり)もいると言ったらどんな反応をするだろうか?

やらないが行動不能になる者が出そうなので止めておこう。


誰も月隠に気付いてない様だし気付いてないなら言うまでも無いだろう。

無駄に事態をかき回すだけだ。


何はともあれ俺はこの第一試合の責任者を任されているギルド連盟代表の男性を連れて騒ぎの中心に向かう事にする。

気配を見る限りではまだ戦闘は開始されていない様だが、魔力でみると所々魔力が動いている人がいる。


それは身体強化系の動きのため、何かあったらすぐにでも攻撃をしかけようという考えではないかと予測される。

あまりいい状態とは言えなそうだ…。


責任者を連れそこへ向かうと場は正に一触即発といった様子。

この男性は事務方なのだろう、多少は動けるようだが格上の潜行者達が威圧し合う様子を見て腰が引けている様だ。


取り敢えず声を掛けよう、その反応を見て臨機応変に対応を調節すればいい。

少なくとも今すぐに武器を抜いたり結晶装備を展開する事は無いはずだ。


「そこまでだ、ダンジョン対策本部第一部隊隊長 只野 優人(ただの ゆうと)だ。」

「「「!?」」」


場が一瞬静まり返り沈黙が場を支配する。

皆が一様に驚いた顔で振り返り、蜂谷は勝ち誇ったかのようなドヤ顔で腰に手を当て胸を張り、水藻は悪戯がバレた子供の様にばつの悪そうな顔をしている。


「大体の状況は理解しているが何をしている。魔力を練っている者は今すぐ解け、責任者も来てるから即失格になるぞ。」


俺の言葉を聞いた者達が慌てて魔力を解き霧散させる。

潜行者が慌ててるのは分かるんだが、責任者も驚愕に目を見開いた顔でこちらを見ていた。

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