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ダンジョン潜行者組織代表対抗戦 17

内心で溜息を吐きつつ、俺達はそのまま先に進んだ。



目当てのモンスターを探しながらダンジョンを探索する事暫く。

更に深く潜った所でようやく俺達のお目当てのモンスターを発見することが出来た。


「出現率が極端に少ないと聞いていたが相当だな。俺の探知能力を駆使してやっと一体か。」

「そもそも発見例自体が少ないしねぇ。なんたって幻だよ?むしろこんなのよく見つけられたねお兄ちゃん。」

「私も実物を見るのは初めてです。上手く討伐出来たら素材は遊んで暮らせる額になりますよ。」

「…今回は提出しないという選択肢もあるか。」

「ありだね!」

「見た限り魔力結晶の量で我々が圧倒していますし素材もそれなりのモノが手に入っています。隊長の目標を実現するための良い資金源になるかと。」

「ふむ…。」


俺達が探していて今発見したモンスターはとても小さな亀のモンスターで、名はレッドダイヤタートル。

その名前の通り甲羅がレッドダイヤモンドになっている亀である。


意外な事にダンジョン発生後に鉱物や宝石の価値は下がる事なくむしろ上がった。

何故かというと主な鉱山や地域がダンジョン化し掘る事が出来なくなり、供給量が激減したためである。


石油やガスなどの化石燃料も全く採れなくなり、専門家たち曰くダンジョン発生により急激に枯渇したと思われる旨が伝えられている。

黎明期は上手い事やりくりして何とかしていたが、これもあってかなりの不便を強いられた。


とどのつまり地下資源が欲しかったらダンジョンに潜らなければならなくなったということだ。

話が逸れた…。


端的に言うと宝石や鉱石は入手難易度が上がり昔以上に価値が上がっているという事である。

そしてこの亀の背負う甲羅はレッドダイヤモンドで、その価値何と同じ重さの金の約8万8000倍。


原石でこの値段である。

加工したらどれ程の価値になる事か…。


「まさかこんなに見つからないとは思わなかった…。」

「見つかる事が奇跡なんだって。むしろお兄ちゃんの気配察知と魔力察知が無いと見つけるの無理でしょ。」

「狙って見つけられるのは世界広しと言えど恐らく隊長くらいでしょうね。」

「せやろか…。」


部下2人の賞賛にむず痒い気持ちになる。

さっさと仕留めて魔力結晶を集める方にシフトする事にしよう。

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