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ダンジョン潜行者組織代表対抗戦 13

俺は対応をしてくれた職員に礼を告げると外に出て2人が待機しているであろう場所に向かった。



2人と合流しようと歩いていると何やら会場の外に人だかりが出来ているのを発見した。

マイクを持った取材記者とカメラマン、参加者の名前や顔写真が張られたシャツやうちわを持っている者。


沢山の人がいて、その人々がそれ以上入って来ないように警備の者が両手を広げて立ち塞がっている。

君子危うきに近寄らず。


嫌な予感がするので見つからないようにこの場を離れるとしよう。

2人はダンジョン前に設置された休憩スペースで待機しているはずなので、気配を殺しながらそこに向かう。


すると正面から5人組の男女が歩いて来る。

俺には気付いていないみたいで彼等は何やら話しながら近づいてくる。


「今の対策本部の隊員見た?一度戻ってくるにしても早すぎない?」


()()()実力的にリーダーであろう先頭を歩く派手な女性が疑問の表情で言う。


「浅い所で雑魚狩りしてたんだろ。やっぱり俺達の作戦が上手く行きそうだな。流石だぜ。」

「そうだな。強いモンスターを狩ればポイントも高いけど時間が掛かるからな。簡単に倒せる雑魚を早く大量に狩った方が効率良いだろ。」

「魔力結晶が重くて何度も往復するのは少し面倒だけどね。けど確実性はこの方が良いし、今回はこれで正解でしょ。」


そのすぐ後ろをついていたガタイの良い褐色の大男、細くて背の高い眼鏡の男、中肉中背の優男の3人がそれぞれ口を開く。

その3人のさらに後方、遅れて1人小柄な少女が顔を俯かせて付いて来ている。


少女は一言も喋らず魔力結晶と素材が入っているのか、重そうな袋を1人で背負い4人の後に付いて歩いている。

心なしか他の4人よりも装備が傷だらけで、マントの様な物を羽織っているが所々身に着けているものに継ぎ接ぎが見える。


談笑する4人とすれ違い、少女とすれ違う瞬間だった。

彼女が急に顔を上げ、気配を殺していた俺を真っ直ぐに見ていた。

ここまで本作を読んでいただきありがとうございます。

作者の仔猫〇です。

この度大変嬉しい事に本作のブックマーク数が100人を突破いたしました!

これもひとえに読んでいただいている読者様のおかげです。

今後も読者様に楽しく読んでいただけるよう努力してまいりますので、今後とも本作をよろしくお願いいたします。

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